Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リバプール・ジョン・ムアーズ大学
2011年11月号 文学部 S.I

試験のこと

 前期セメスターの試験は12月上旬に行われました。私が履修していた授業はプレゼンテーションが1つとレポート提出が2つで、筆記テストはありませんでした。プレゼンテーションでは日本の文化、ステレオタイプ、近年みられる変化などをまとめて発表しました。私自身もともと日本語ですらあまりプレゼンテーションをしたことがなかったので、とても不安でした。しかしその分念入りに準備をして臨んだので、大きなミスもなくこなせたと思います。一方レポートはグループで1つ提出する授業と個人で提出する授業が1つずつありました。グループワークの方は交換留学生向けの授業で、国籍があまりかぶらないように4、5人のグループに分けられ、それぞれの国の文化やその違い、カルチャーショックなどについてまとめました。私の場合は同じグループに中国人が1人、スペイン人が2人いたのですが、自分の意見が思うように言葉にできない場面も多々あり、語彙の少なさを痛感しました。このグループワークに限らず、ほかの国からの交換留学生に接することは、さまざまな刺激となり貴重な経験の一つになっています。

 

治安、危険を感じたこと、トラブル等について

 今まで危険を感じたことは特にありません。リヴァプールはヨーロッパの中でもかなり治安のいい都市なので、自分から種をまかない限り大きなトラブルにはなりません。夜遅い時間でも、女性は数人で歩くようにするなど、最低限の対処で十分だと思います。

 しかし、他の大都市ではもう少し注意が必要です。私自身はスリにあったことや何か盗まれたことはないですが、友人の中にはパリで財布をすられたり、ミラノでiPhoneを盗られたりといった人もいました。財布や携帯電話などの貴重品はポケットではなくカバンに入れる、そのカバンも自分のお腹側にかける、明らかに観光客に見えるような行動をしない(ガイドブックを見る、必要以上に写真を撮る、など)などが大切だと思います。また旅行先で、数人で部屋をシェアするホステルに泊まることも多いかと思いますが、ここでも注意が必要です。ある友人はロンドンで大人数の部屋に泊まった際、iPhoneを盗まれたと言っていました。滞在先での出会いは旅の醍醐味の一つでもありますが、相手を過度に信用しないことも時には必要だと思います。

 

自由テーマ(イギリス英語について)

 日本の英語教育ではご存じの通り一般的にアメリカ英語が使われています。そのため渡航前からイギリス英語との違いについて聞いていましたが、実際イギリスに来てみるとその違いは想像以上でした。今はある程度その訛りにも慣れましたが、当初はイギリス人フラットメイトの言っていることがほとんど理解できず、大変悔しい思いをしました。また、アメリカに留学中の友人がリヴァプールに遊びに来た際、バスで前の席にいたイギリス人の年配の方2人の会話を聞いて、冗談半分ですが「これ何語?」と言っていたのも印象的でした。さらに、そのイギリス英語の中でもリヴァプールの訛りは特にクセが強く、信じがたいことに同じイギリス人でも、他の都市出身でリヴァプールに来たばかりだと理解できない場合もあるそうです。

 イギリス英語とアメリカ英語の違いを文字で表すのは非常に難しいですが、私の印象ではアメリカ英語は声の強弱やリズムを使い分ける一方、イギリス英語は比較的ずっと同じリズムで話すように感じます。また、私は英語以外の言語は詳しくはわかりませんが、イギリスは他のヨーロッパ諸国の言語ともやはり似ているところがあると思います。ドイツ語の喉の奥で音を鳴らす発声や、フランス語のようにシャ行を多用する傾向などがイギリス英語にも見られます。