① 現地の学生、友人について
Middlesex大学は留学生の数がとても多いです。僕の受けているクラスでは、2/3以上が留学生で、いわゆる”イギリス人”というのはとても少ない印象です。ヨーロッパの国から来ている学生は半年~1年の期間で留学に来ていますが、半年の学生が多いので半年でクラスの顔ぶれが変わるといった感じでした。ヨーロッパの国からだけではなく、世界中の様々な国や地域から留学生が来ています。特に中国・マレーシア・インドから来ている学生が多いです。
はじめにこちらに来て思ったのは、やはり日本人以外のいずれの留学生も英語に慣れているなということでした。決してうまいというわけではないのですが、日本人に比べると英語を用いてのコミュニケーションに慣れており、物怖じなく英語を話しています。そういったところでの日本人との差は常々感じていました。
大学全体で日本人の数はは非常に少なく、今まで出会ったのは10人未満だと思います。龍谷大学から来ている学生以外は正規の学生としてこちらの大学に入学しており、日本の提携大学は少ないのかな?といった印象です。
友人については同じ寮に住んでいる学生とよくご飯を一緒に作ったり遊びに行ったりしています。最初の方にウェルカムイベントがいくつかあり、そこで留学生たちと出会う機会があるのですが、やはり同じ寮に住んでいる人同士で仲良くなることが多いように思います。また、先程書いたように、”イギリス人”というのは少ないように思うので、他の大学に比べると現地の学生に学内で出会うのはなかなか難しいのかなと思いました。
大学全体では日本人が少ないと書きましたが、ロンドンには多くの日本人が住んでおり、日本人の学生や社会人がたくさんいます。日本人のコミュニティもあるので、学外のつながりも簡単に作ることができます。
僕がイギリス留学を決めた理由のひとつはフットボールが有名だということでした。特にロンドンにはアーセナル、トッテナム、チェルシーなど有名クラブがたくさんあります。
有名なだけあって、イギリスの人々の生活にフットボールは根付いているのかなと思いました。例えば、街中に無数にあるパブでサッカーの放送をしていたり、日本のNHKにあたるBBCでかなりの試合数がテレビ放送をされていたりします。また、スタジアムでは60代くらいの夫婦と20~30代くらいの子供という日本のスタジアムではあまり見かけない観客構成を見ます。その他にも、試合がある日は街中でサポーターが応援歌を歌いながら行進している姿などを見かけることがあり、フットボールファンでなくとも日常の中で目に入ると思います。
異文化において、初対面の人には政治と宗教の話はあまりしない方がいいと言われますが、フットボールが文化として根付いているロンドンではそれに「自分の好きなフットボールチームの話」というものを加えられる思います。なぜなら、熱狂的なファンが多く、ロンドンをホームにしているクラブ同士は特にライバル視しているからです。例えばアーセナルのファンだとトッテナムファンに言えば少し険悪なムードになり得ます。日本で言うプロ野球の阪神ファンと巨人ファンという感じでしょうか。今まで、クラブ、代表戦を含めて3試合ほど見に行きましたが、どれも流石フットボールの本場という感じで、サポーターの熱気は物凄いものがありました。ロンドンで行われたアーセナルvsマンチェスターシティのゲームをホームサポーターとして見に行ったのですが、試合後にクラブの服を着て街中を歩いているとシティファンにあからさまに挑発されたり、暴言を吐かれたりすることがありました。はじめての事だったので驚きましたが、さすがフットボールの本場だなと実感しました。