渡航前には知らなかったこと、渡航前に知っておくと便利な情報
渡航前に知らされていたことと実際には違うということが、こちらに来てから数多くあります。2月中旬にオリエンテーションがあると知らされていたのに、オリエンテーション自体が存在しなかったりと重要なこともあります。一番大きいのは、英語は大学内なら通じると聞いていたのに、実際はほとんど通じないことです。これは外国人留学生を対象とした部署の職員も例外ではありません。また、こちらではИСААに所属することになるので、ИСААについては渡航前から調べたりしていたのですが、ИСААで行われている授業に行くことはまずありません。過去の交換留学生の方々が滞在していたときと勝手が違うこともありますが、手続きなどは基本的には変わっていないと思います。なので、実際にロシアに行ったことがある人から、できる限り多くの正しい情報を得ておくと良いでしょう。また、ガイドブックなどの書物には記載されていない細かいマナーや習慣もあるので、それについても知っておくと良いかもしれません。
余暇の過ごし方
モスクワ大学では、個人のレベルに合わせて時間割が組まれています。なので土、日曜のほかに週何日休みがあるのかは人それぞれです。月曜から金曜まで授業がある人もいれば、週3日しか授業がない人もいます。私の場合は、最近時間割が変更され、金、土、日曜が休日になっています。週3日の休日のうち、1日はどこかに出かけ、もう1日を一週間分の予習、復習などの勉強にあてており、残りの1日は出かけたり勉強したりとそのとき次第です。行き先がどこであるにしても、出かけるというのはロシア語の学習において良いトレーニングになると思います。授業はもちろんロシア語で行われていますが、話すスピードや表現はこちらのレベルに合わせてくれています。しかし、街中ではそうではなく、ロシア人が普段話している生きたロシア語を耳にすることができます。同じ内容でも、テキストや授業で習った表現とはまったく違う表現のほうが多く使われていたりと、驚かされることも多いです。
試験のこと
モスクワ大学における交換留学プログラムでは期末試験期間が定められていません。なので期末試験があるかどうかは授業を担当している先生次第です。最後の授業のときに大きなテストをする先生もいれば、出席状況や小テストの結果などから総合的に成績を出す先生もいます。私の場合は、数回の小テストと最後の授業で行われた大きめのテストで成績が出されました。成績証明書の受け取り方は、あらかじめ専用の用紙をもらっておき、授業担当の先生に渡すとその場で記入してくれます。もちろんこの証明書もロシア語です。英語で書かれた証明書が必要な場合は、この証明書をИСААの担当者のところに持って行き、英語に翻訳してもらう必要があります。semesterは6月30日までですが、先ほど述べたように試験期間が定められていないので、最終授業日がいつになるかは人それぞれなので注意が必要です。
自由テーマ
今回は劇場や美術館、博物館について書きたいと思います。
モスクワには多くの劇場、美術館、博物館があります。ボリショイ劇場やトレチャコフ美術館のように世界的に有名なものから、ガイドブックに掲載されない小さいものまで様々です。中でも面白いのが、ある人物専門の博物館です。このタイプの博物館は、その人が実際に住んでいたなどの、その人にゆかりのある建物を改築し博物館にしたというものが多いです。なので、同じ人物についての博物館が複数あったりします。たとえば、トルストイに関する博物館は、モスクワの中心地に2つ、郊外に1つあります。またほとんどの美術館、博物館で学生割引があるので、非常に安い入場料で楽しむことができます。ただ本当に数が多いので、全てを回るには相当な時間がかかると思います。