①余暇の過ごし方
私の余暇の過ごし方について紹介します。まず、ロワールの古城に行くことがあります。以前にも触れましたが、ロワール地方には自然豊かな田舎や歴史ある古城が点在しており、交通費も比較的安価でアクセスできます。中でもアゼ・ル・リド城はお気に入りで、まるで中世にタイムスリップしたかのような街並みに短時間で行けるのが魅力です。
また、ロワール川沿いの散歩もよくしています。私の寮のほぼ目の前にロワール川があるので、一人でのんびり歩いたり、友人と話しながら歩いたりすることがあります。自然が豊かで、川辺ではくつろぐ人やワインを楽しむグループ、ランニングをする人など、自由な雰囲気に癒されます。
加えて、私はラグビー観戦が好きで、フランスに住みたいと思った理由のひとつでもあります。毎週末に試合があり、特にパリには2つのクラブがあるため、予定がない日はよくスタジアムに足を運んでいます。1月には、フランス代表の試合を観に行きました。
語学の面では、毎週水曜の夜に開かれるラングエイジバーにも時々参加しています。私の寮の近く、ナショナル通りのバーで行われていて、フランス語や英語、スペイン語、ポルトガル語などさまざまな言語を学びたい人が集まる場です。トゥールの学生以外にも、語学学校に通う日本人の方と出会うこともありました。お酒を飲みながらフリートークをするという形式で、真面目すぎず、気軽に参加しやすい雰囲気です。
そして、私は現在、パリの相撲クラブに参加しています。大学では部活動に入っていませんが、高校まで続けていた相撲がフランスでも行われていることを知り、活動している団体に連絡してみたところ、快く迎えてくれました。今では現地の方々と互いにアドバイスを出し合いながら、いい練習ができています。朝10時から始まるため、高速バスで早朝に移動する必要がありますが、日本の伝統競技をフランスでリスペクトをもって受け入れてくれていることがとてもうれしく、やりがいを感じています。
②フランス語について
私はトゥール大学で主に英語の講義を受講していますが、滞在を通してフランス語に対する考え方が少し変わってきたので、今回はそのことを書こうと思います。
正直に言うと、私はもともとフランス語を勉強するつもりはあまりありませんでした。前のレポートでも触れた通り、CUEFEというフランス語講義を受講していますが、これは大学側が強く推奨していたためで、半ば消極的に受講を選んだようなものでした。フランス語は「おしゃれ」「かっこいい」などと言われることもありますが、私自身はそう感じたことはなく、ずっと英語を勉強してきた自分にとっては発音や音のつながりに少し違和感があり、どちらかというと苦手な言語でした。
しかし、今ではフランス語が好きになり、しっかり習得したいと思いながら勉強を続けています。CUEFEEの授業は説明も含めてすべてフランス語で行われ、最初は本当に大変でしたが、授業を通して独特な発音にも徐々に慣れてきました。簡単な自己紹介や過去の出来事、未来の予定などをフランス語で表現できるようになり、成長を実感しています。
また、日常生活の中でも買い物のときにフランス語で少し注文ができるようになったり、「袋は必要ですか?」「どのサイズにしますか?」といった店員の質問も聞き取れるようになってきたことがうれしく感じています。もちろんまだネイティブの早い会話を完全に理解するのは難しいですし、即座に話すこともできませんが、少しずつですが確実に前進していると思います。
特に「R」の発音には苦労しましたが、最近では「発音できてるやん」と何人かに言ってもらえることもあり、自信がついてきました。今後もこのままフランス語の勉強を続けていきたいと思っています。
主観的な意見になりますが、フランスに住んでいると、自然と「フランス語が話せたらな」と思う場面が多くあります。そのため、トゥール大学や他のフランスの大学で英語の講義を履修する予定の方も、日本にいるうちから少しずつフランス語に触れておくことをおすすめします。そして、CUEFEもぜひ受講してみてください。