Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ユニバーシティ・カレッジ・コーク
2018年10月号 国際学部 H.M

環境について

こちらに越してきて約1ヶ月が過ぎた。アイルランドで滞在しているのは学生用のアパートメントで、自分を含めて4人で一緒に共同生活をしている。各自の部屋にはバスルームとトイレがついており、リビングやキッチンなどを共同で使うという形になっている。共同で使う備品(洗剤、調味料など)は各自が阿吽の呼吸で買い足しに行くことに現在ではなっているが、他のアパートでは割り勘用のアプリを使用したり、共同のクレジットカードを作っているという話も聞く。

生活をしていて最も困ったことは、お金のやりとりといったことではなく、お湯の使い方である。アイルランドでは一般的なお湯沸かし器というものがアパートに一台設置されており、決められた時間帯にのみお湯がキッチンや各自のシャワーに供給されるシステムとなっている。しかしお湯の量は限られており、誰かがシャワーを浴びると残りのシャワーは全て水になってしまうということが多々あった。メンテナンスに連絡しても改善は見られないため、給湯器の設定を自ら変えた上で同時にシャワーを浴びないなどとルールを設けることで、全員がシャワーを浴びれるように工夫している。

実際の給湯器の設定は写真のようになっており、左側で供給される時間帯を選択し、お湯が必要な時間の2時間前に右のツマミを押すことでしっかりあたたかいお湯を得るという仕組みになっている。このようなタイプの湯沸しは学生アパートメントでは多く、あらかじめ説明もないため、しっかりと自分から行動を起こさないことには解決できない。日本では想像もできない部分に不便さを感じた留学初月であった。

 

自炊に関して

現地での食べ物は非常に迷うことが多い。レストランにするのか、テイクアウトにするのか、はたまた自炊か出来合いを購入するか。中心街に行くとマクドナルドやスターバックスからパブ、少し綺麗なレストランなどバリエーションも豊富である。しかし、外食をするとなると最低でも一度に10ユーロはかさんでしまう。その上、安価なテイクアウトは揚げ物やピザを中心としたいわゆるジャンクフードであるため、節約・健康の観点から自炊をお勧めする。

メインとなる大型スーパーは3種類。イギリスを中心に展開するTesco、ドイツに本社を持つAldiとLidlである。商品の品質とバラエティ、セルフレジによる待ち時間の大幅改善に富んだTesco。中心街にも店舗があり安く、良品質の野菜を揃えるLidl。レジや立地などやや不便だが、とにかく良い物を安くのAldi。それぞれ置いている商品が違うため、色々なものを試して見るという楽しさも味わえる。しかし基本的にはどの店舗でもジャガイモやパスタなどといった必需的な食品は非常に安価なため、一人暮らしの自炊であれば週に20-30ユーロもあれば十分である。

加えて中心街ではEnglish Marketという場所が、日曜・祝日を除く全ての日でオープンしており、地元の野菜やパン、ケーキから肉や魚などの店が営業している。スーパーよりも格段に新鮮なものが安く購入できるため、積極的に利用することをお勧めする。スーパーや市場が多様で、安価な上に地域の食べ物、調理法などからアイルランドの文化が見えてくるところも自炊の楽しい一面である。