Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

イースト・アングリア大学
2015年9月号 文学部 S.T

①オリエンテーションについて

私は9月16日にこの大学に到着しました。今年からイギリスのビザの取得方法が変更され、日本で受け取れるビザで滞在が許可されている期間はわずか一か月程度で、残りの期間をカバーするビザは現地の郵便局で受け取る必要がありました。そのため大学のホールに到着してまずしなければならなかったのは、指定された郵便局にそのビザを貰いに行くことでしたが、郵便局は大学の近くにありその作業はすぐに終わりました。ホールで本人確認を行い、寮の鍵と学生証を受け取り、自分の寮に向かいました。

その日から数日の間、キャンパス内を巡るツアーがいくつもあるようでしたが、私は買い物や、Uni Kit Outという生協のような組織に注文した家具で届いていないものがあったのでその対応などに追われ、それらのツアーに参加する余裕はありませんでした。17日と18日にはそれぞれ学部生と院生の新入生への歓迎パーティーがあり、留学生はそれらの会に参加するようにとのメールが学内のメールアドレス宛に届いていたのですが、学内のパソコンの使用方法やログインの仕方、また持ってきたパソコンを学内の無線Lanに接続する作業などを試行錯誤で行うのに時間がかかり、そのメールが見れるようになった時にはすでにそのパーティーはどちらも終わっていたため残念ながら参加できませんでした。

18日には留学生を対象とする説明会が行われました。学生をサポートする組織の体制とその連絡先の説明が行われました。授業が始まって二週間以内であれば授業登録の変更が可能であるため、その手続きの説明もありました。そのあと保健室への登録、就職についての情報、最後に銀行口座の開設方法の説明がありました。

ビザを取得するための情報を集める際にも感じましたが、日本だと物事の手順を説明する際には、始めから終わりまでそれを順序立てて詳しく説明しますが、一方のイギリスでは詳細な手順の説明を最初に行うということはせず、「まず自分でやってみて、わからないことが出てきたら相談の窓口に質問してください」という態度での説明が一般的なため、必要な情報を得るのに苦労します。そのため仲間を作って必要な情報を共有することが重要になってきます。

②英語の聞き取りについて

留学生が特に留学前に気にする問題の一つに、現地の学生の英語についていけるのかという心配があると思います。今までいろいろな学生たちと話してみましたが、人によってはっきりとした発音で話す人と、方言が混ざっているような話し方の人がいて、後者の場合、中には全く話の内容が聞き取れない場合があります。他の日本人留学生も困っていましたが、相手が直接自分と話している場合は比較的聞き取りやすいですが、相手が第三者と行っている会話の聞き取りは、なぜか非常に大変になり、二人の会話の中に入っていけない場合がよくあります。

私はできるだけ英語で会話する機会を得ようと22日にサークルのフェアが開かれた際、5つのサークルに入会しました。そのあとfacebookのサークルのページにすぐに登録する必要があることに気付かず、2つのサークルの歓迎会の連絡を見逃してしまいましたが、一昨日と昨日に、残りの3つのサークルの歓迎会に参加しました。歴史学のサークルでは会場のバーがラグビーのテレビ中継を見に来た観客で埋め尽くされて歓迎会そのものが成り立たなくなりましたが、地質学とマレーシアについてのサークルの歓迎会では英語で会話する機会がありました。地質学のサークルに所属しているメンバーはみな科学に関係する学部に所属していて、議論も冗談を交えながらとても専門的なことを話すので、非常に聞き取りが大変です。一方、マレーシアについてのサークルではマレーシア人たちと英語で話す機会がありました。マレーシアでは英語が公用語で、マレーシア語はほとんど話さないそうです。しかし彼らの英語には東南アジア的なアクセントが強く含まれていて、それが聞き取りの障害になり、その英語に慣れるまである程度の時間はかかりそうだと感じました。

一方で授業での英語については今のところ問題は起きていません。学生同士の会話と違い、授業で教授が話す英語は説明的ではっきりとしたものだからです。

寮の様子です。日本から持ってきた風呂敷を敷物として使っています。