Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バレンシア大学
2010年10月号 経営学部 H.I

1、授業紹介

この大学の良いところは、カタラン(カタルーニャ地方の方言)ではなく、カスティジャーノで受講できる所です。日本と大きく違う所は、一つの授業は基本的に週2~3回開講されており、同じ授業でも違う曜日、時間帯があります。他の授業との兼ね合いから自分の都合の良い組み合わせを選ぶことができるのでほぼ自分の取りたい授業は受講することができます。授業には教授の講義を受けるタイプとグループワーク中心の2タイプがあります。どちらも理解するのは容易ではありません。講義における専門的な単語は日本で学んだスペイン語にはなじみのないものがほとんどですし、グループワークでは、スピーキングが苦手な日本人にとって早口で話すスペイン人と専門的な話をするのは至難の技だと思います。授業開始日から登録日まで一週間ほど仮受講の期間が設けられているので興味のある授業はまず出席してみて決めると良いと思います。  私は「psicologia social del turismo」という授業をとっています。グループワークの授業では、毎回ビデオを見てどう思ったかについて話し合うという形がとられています。話し合いに参加するのは至難の技ですが、こちらの学生は皆しっかり自分の考えを持っていてはっきりと考えを言うのでそういう所はすごいなと関心します。講義の方では、授業で使用するスライドが事前にメールで届くので予習をする手助けになります。

 

 

2、カルチャーショックについて

カルチャーショックといえば悪い事を思い浮かべる事が多いと思いますが、今回は良い面のカルチャーショックをお伝えしたいと思います。バレンシアはアジアの人がとても少ない街です。私達が道を歩いているとそれだけでとても目立つので、色々な人が挨拶してくれますし、気の良いおじさんなどは街のこと(観光名所や有名なレストランなど)について色々と教えてくれたりします。日本の感覚と違い、皆とても気軽に声を掛けてくれるのでこちらも身構えずに気軽に話すと良いと思います。少しでもスペイン語が話せることがわかると喜んでくれる人が多いので、上手に話せないことを悲観的に捉えることはないです。あまりうまく話せなくてもよく「Poco a poco! (ちょっとずつ頑張って!)」と励ましてくれます。また、個人経営の小さなお店やバルでは一度行くと顔を覚えてくれる所が多いので何度か行くうちに「よく来たね!」と迎えてくれます。最近は楽しく過ごせているか?など昔から知ってくれているかの様な感じで接してくれます。気の良い人が多いのでおまけをしてくれる事が多いのも嬉しいです。笑顔で接することが街の人達に可愛がって貰う秘訣だと思います。

 

 3、学生の遊びについて

この寮にいる学生はとても仲が良いです。良くパティオに食後皆で集まって何時間も話をしていますし、週末には皆で集まってディスコテカ(クラブ)に行きます。日本と違って、スペインは夜型なので12時頃からお酒を飲みに行き、3時頃から朝までディスコテカに踊りに行きます。日本の学生と違って遊びもパワフルでついていけないなぁと思うこともしばしばです。カルチャーショックに繋がる事でもありますが、酔っぱらったスペイン人がよくする事で理解に苦しむ事は、食べ物を投げる事です。この間、寮で新入生歓迎パーティーがありましたが、私もシュークリームを投げられました。月曜日の朝などは道端にビールの空き瓶を割った後がよく見受けられます。理解に苦しむことですが、そういうことも含めてスペインを満喫したいと思います。