Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バレンシア大学
2010年10月号 経済学部 K.I

・授業紹介①

バレンシア大学の授業は週に複数回ある授業がほとんどです。授業はグループによって時間帯・曜日が違うので受講したい授業を時間が重なることによって取れなくなるということはないと思います。言語は基本的にスペイン語で行われていますが、英語やバレンシア語(留学生はバレンシア語で開講されている授業は受講できないのでグループを選ぶときには注意が必要です)でも開講されています。

私は経済学部観光学科に所属しており、数クラス取っている中に経済の基本的な分野を学ぶ授業がありますが、スペイン語にも慣れていない状態なので十分に授業の内容を理解することは容易ではありません。しかし、授業の数日前には授業で使用するスライドが学生にメールで届くので予習をする手助けになります。またグラフなども使うので言っていることが良く分からなくてもグラフの内容から今説明されていることを予測することは出来ます。実際にグラフを見て何を説明されているのか気づくことがよくあります。

・カルチャーショックについて

道端では海賊版のCDやDVDが売られているのに警察は特に何もしなかったり、ビザの申請をしたのに返事が何カ月も来なかったり(今の時期はビザの申請の数が多いので手続きがスムーズに進まないみたいです)、自転車の盗難が頻繁に起きたり(盗まれた自転車は毎週日曜日に行われている朝市で安く売られているらしいです)とバレンシアでの生活で受けたカルチャーショックは様々です。

こういった悪い面でのカルチャーショックは数多くありますが、良い面でのカルチャーショックも紹介したいと思います。現在スペインは失業率が20%ととても高い状態にあります。しかし、現地の人々の生活を見ていると昼間からBARでお酒を飲んで友達と談笑したり、サッカーの試合があればスタジアムに足を運んで応援したりと、常に明るい雰囲気があるので景気が悪いという雰囲気は一切感じられません。

日本とスペインを比べてみると日本の方が景気が悪いのではないかと思うぐらいスペインの人々は陽気で明るいです。

また現在住んでいる寮では金曜日に地元へ帰る学生が多いので毎週木曜日にディスコテカに行き、朝の6時頃まで踊りに行きます。生活リズムが日本とは全く異なるので初めのころは戸惑いました。今を楽しく過ごすということがスペインの人々には重要であるのかなと、この2カ月間で強く感じました。

・自由テーマ

カルチャーショックの項目でディスコテカに朝まで踊りに行くと書きましたが、これは決して学生は勉強をおろそかにしているという意味ではありません。大学の授業では常に何か質問があればすぐに教授に質問し、その場で疑問を解決しようとする意識があります。こちらの大学生は日本と違いアルバイトをしている学生は基本的にいないので昼間はしっかり勉強、夜は友達たちと飲みに行く、この勉強と遊びの切り替えがスペインの学生はとても上手いと思います。

私は交換留学でバレンシアに来るまで海外に行ったことがなかったので、留学が始まる前は、やっと留学生活が始まるという期待と初めての海外で1年間無事に生活することが出来るのだろうかという不安が半分半分でした。しかしバレンシアに着いた瞬間にその不安はなくなりました。なぜそう感じたかは分かりませんがバレンシアは人を安心させるような雰囲気を持っています。このことは私だけではなく旅行でバレンシアに来ている人や他に留学で来ている人たちも言っていました。今、龍谷大学でスペインに留学したいけどバルセロナかバレンシアのどちらに行こうか迷っているという人がいるとしたら是非ともバレンシアを選んでもらいたいと思います。