① 環境について(大学施設・サービス、住居、街並み等)
大学施設について、大学には併設された図書館があります。そこで、自習やコピー(1枚片面5センティモ)、本の貸し出しができます。ネットからの印刷については、学部内にコピー機室があるので、USBを持っていき、印刷(1枚片面5センティモ)してもらうことができます。大学全体の施設について言えることですが、特に説明がないので、道行く人や友人を作って教えてもらってください。
サービスについて、これは、日本人以外に言えることかもしれませんが、待たせることが悪い。という感覚がありません。そのため、レジで行列ができていても店員が他の客と話しているために進まないことや、学部で担当者が休憩に行くために1時間単位で待たされるといった事態は日常茶飯事です。郷に入っては郷に従え、時間に余裕を持って気長に待ちましょう。しかし、時折気を付けなければならない場面もがあります。例えば、列の横入が当たり前に行われるので、あまりにも正直に列に並んでいるととんでもない時間待たされ、揚句もう閉店だから(一般的に14時に閉店します)と対応してもらえないという事態にもなりかねません。要領よく抜け出しましょう。また、普段からつり銭に関しても曖昧で、端数は切り捨てたり、切り上げられたり、とすることがありますが、時々明らかに少なすぎるときがあります。常に程よく緊張感も持って生活する必要があります。
住居に関しては次に記載します。
街並みについて、大きくわけて、3つの地域に分類することができます。観光の中心である、セントラル、大学などがある郊外、海辺 です。
セントラルは先に書いたように観光の中心となっているので、世界遺産や高級店街、レストランなどが立ち並び、いかにもスペインという雰囲気を漂わせています。 次に郊外、郊外というほど離れていませんが、大学があり、また安いスーパーなども多く点在する地域です。大学や、カフェなどが多くあり、街の人の活気であふれています。最後に海辺、ビーチは気温の高い日には多くの人が訪れています。治安も悪くなく、高級レストランから海の家まで充実したものになっています。しかし、ビーチの近くの住宅地街は治安が悪いので、立ち入らないように気を付けてください。
② 住居について
スペインで学生ビザを取得するために、スペインでの住所を決定する必要があります。そのため、交換留学の際は必然的に大学が推薦する寮へ入寮することとなります。しかし、安全と引き換えに寮費は他の住居と比較すると割高です。
スペインでは、学生の一人暮らしであるならば、ピソという形態が一般的です。これは、昔大家族で使用していたであろう大きいマンションを部屋ごとに使用し、キッチンやトイレ、バスは共有するという一種のシェアハウスのようなものです。家賃は光熱費込でバレンシアであれば月150€前後から探すことができます。留学生であっても、また3か月や6か月でも簡単に契約することができるので、バレンシアに留学する際の住居体系の一つの案として頭に入れておいてください。
わたしの場合、最初は2人部屋などを選択することで寮費を抑えられる点、キッチンを使える点からrector colgio peset という寮にしましたが、実際着いてみると、留学生へ向けた寮というよりは、現地の学生へ向けたという印象が強く、ホテルしても使用しているため常に知らない人が出入りしており、安全面も不安の残るものでした。また、学生が多いために夕方から夜にかけては騒がしい日がたびたびあり、大学も遠く勉強に集中できる環境でない上に、キッチンは建設中という状態でした。そのため、私は引越しをする決意をしました。
ピソの探し方は、大学周辺の張り紙やピソ探し用のアプリなど様々あります。家賃や、立地などが納得のいくものであれば、張り紙などに書いてある電話番号に連絡し、部屋を見学します。(このとき同時に自分自身もルームメイトとして相応しいかチェックされています。)その後決定の意思を伝えたら、後日サインをし、入居します。その後はピソにより決まりがあると思いますが、わたしはルームメイトのスペイン人と日常的に会話を通して勉強できる点、静かな一人部屋であるのに家賃が低い点、エントランス、玄関共にオートロックのため安全が確保されている点から、とても満足して生活しています。
写真は、寮rector colgio peset の室内(二人部屋)の様子・共有シャワールームの様子 ピソを探す際の張り紙 旧市街カルメン通りの街並み です。