Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バレンシア大学
2016年6月号 国際文化学部 F.A

1.試験について

後期の授業は5月中に終わり6月の初めから順次試験が行われました。今学期私が取った授業は二つでしたがこのうち一つは授業期間内でテストが数回に分かれ ました。しかし、試験期間中もテストを受けることができるのでもし授業期間内で受けることができなくても再度チャンスが与えられました。後期のテスト期間 の後は再試期間が7月の初旬まで続きます。この再試期間は前期の授業も含まれ、もし単位を落とした場合でもチャンスが与えられます。前期の試験期間と同様 に時間が進むにつれてテストが終わっていくのでテスト勉強に集中していたスペイン人もだんだんfiestaに行くので夜が騒がしくなっていきます。

2.モロッコについて

後期の試験が終わったあとスペインの真下にあるモロッコへ行ってきました。アフリカ大陸に位置し、しかもイスラム教を国教とする国なので行くのが困難で危険だと思うかもしれませんが、実際は気軽に訪れることができます。行き方としてはアルシヘラスからジブラルタル海峡を通りモロッコのタンジェへ船で渡るルートもありますが、私はマドリードからマラケシュまで安価な航空券を見つけたので往復飛行機で行きました。飛行時間も都市によっては1時間ちょっとなので日本から韓国へ行く感覚で行くことができます。私がモロッコへ訪れたときはちょうどラマダン(断食)の最中でした。日の出から日没までイスラム教の人は飲み食いを一切しないのでレストランやお店がやっているか心配でしたが、そんなことはなくメディナ(旧市街)や観光地ではいつもと変わらず営業していました。また、テロや治安についてですが、個人的には欧州よりも警備は厳重だったと思います。町中に軍隊や警察が配置され街の外ではいたるとことに検問がありました。空港も入口の時点でパスポートの提示や荷物検査をされました。アルジェリアの国境も封鎖され500m置きに軍が見張っているほど厳重にされているそうです。私は8日間の日程でマラケシュ、メルズーガ、フェズ、シャウエンの4都市を回りました。ヨーロッパとは全く違った雰囲気を味わえて刺激的な旅行になりました。サハラ砂漠やメディナ、バヒア宮殿など魅力的なものがたくさんありますが、特にイスラム建築に興味がある人はもってこいの場所だと思います。マラケシュのバヒア宮殿はグラナダのアルハンブラ宮殿にもひけをとらないほどすばらしいものでした。公用語がフランス語かアラビア語ですが、北の方はスペイン語が通じるので機会があればぜひ行ってみてください。