Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バレンシア大学
2017年5月号 国際文化学部 R.M

1)授業紹介

私は後期も前期同様2つ講義をとっています。1つの講義につき週3時間設けられ、1時間、2時間と2コマに分かれており、週に4コマ大学の授業があります。時間割は12時と18時からです。後期の講義の履修はあらかじめ前期に行いました。

 

両講義とも生徒は30人~50人ぐらいで若い大学生とお年寄りの方も何人かいます。授業は前のプロジェクターにスライドか映されて進められていきます。私の履修したのはHistoria del arte español contemporáneoとHistoria del cine españolという授業です。一つは現代スペイン美術における時代ごとの特徴、イムズ、歴史的背景などを絵画やモニュメント、写真などの美術作品とともに比較し、説明されます。もう一つは白黒映画やサイレント映画などの昔のスペイン映画を毎回授業で見ていき、その前後で教授による説明があります。日本の講義との違いは、ただ単に学生は教授の話を聞いているだけではなく、どんどん質問していく点です。

 

スペインにきて8か月ほど経ちましたが、やはり大学の授業は難しいです。専門用語などもあり、話すスピードやパワーポイントの切り替えも早くなかなか理解できません。しかし授業内容としては絵画や映画なども美術作品を目で見て得るもののありますし、日々通っている語学学校で聞くスペイン語とは違い、容赦なく早いですが、耳を慣らすことができ、スペイン人に囲まれているので生のスペイン語を聞くことができます。

 

バレンシア大学は留学生のためのプログラムはなく、スペイン語も勉強段階である私にとって大学の授業内容を全て理解することは正直できません。しかし私費の語学留学では経験できないであろう現地の大学で講義を受けるという貴重な経験ができていると思いますし、語学力向上のモチベーションにもなっています。

 

 

2)スペインの生ハムについて

スペインの魅力の一つと言えばスペイン料理、スペインバルではないでしょうか。その中でも生ハムは本当においしく、私にとって日本に持って帰れるなら一番持って帰りたい食べ物です。日本のスペインバルやスーパーにもたまに売っていると思いますが、味が全く異なります。もっと味が濃く、お店によっては分厚いです。基本的に足一本バルにおいている店がほとんどなので、注文してから薄く切って持ってきてくれます。またバルだけでなくスーパーにも生ハムは売っており、薄く切ってパック詰めにされていたり、足丸々一本ごとでもつるされて売られています。お肉コーナーの一角では人が常に立っていて、ウサギや変わった部位がグラムで売っており、注文すると希望通りに切ってくれるサービスもあります。なんとそこでは生ハムもグラムで売っているので足一本ごと買う必要もなく、何グラムでも希望通りに切ってくれます。やはりその場で注文して切ってもらったほうがパックよりも新鮮ですし、ものによっては安いです。パンも買って生ハムを挟んで作るスペインでは一般的なサンドイッチのようボカディージョは朝食や昼食にもぴったりです。

 

生ハムはワインにもよく合いますが、そのワインもスペインは安いので他にチーズやパンなどを頼んでもよく行くバルでは10(約1200円)ユーロあれば満足できます。ワインはボトルでも5ユーロほどで売られていることもあり、日本では考えられない値段です。本当にスペインのお酒の安さと生ハムのおいしさは驚きです。

【写真】同じ生ハムでもお店や種類、切り方などによって味が変わります

↑バレンシアの一番よくいくワインバル

↑マジョルカ島でたまたま入ったバルでおじさんがサービスでくれた生ハム

↑スーパーでスライスしてもらった生ハムとサラミ