Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ワルシャワ経済大学
2018年6月号 国際学部 S.F

この留学を振り返って

学期末テストが全て終わりいよいよ帰国が近づいてきました。この文章を書いているのは帰国する1週間前ですが、未だに日本へ帰るという実感が湧きません。言い換えると、ポーランドという国が私にとって親しみのある場所になったということでしょう。今回の留学でポーランドの歴史・言語や文化などを学術のみならず、日常生活から学ぼうとする意識を持って日々を過ごしたことがポーランドを好きになれた要因だと確信できます。ポーランドのことについて知ることによって現地の学生や友人との会話の幅が広がり、またそこから新しい学びが増えると同時に、彼らも積極的な姿勢に感心して様々なことを教えてくれます。留学には欠かせない人との交流に一番必要なものは、相手の文化や歴史などに興味を抱き積極的にそれらを聞こうとする姿勢であると改めて感じさせられました。

加えて、今回の留学は自分に足りない部分を教えてくれるきっかけにもなりました。日本にいる間は家族と暮らしていたので家事などの日常生活に必要なことをあまり考えず、英語力の向上や授業のことばかり考えていました。しかし、洗濯・買い物・料理など今までしてこなかったこともしなければならなかったので、慣れるまでは苦労しました。これらの経験から気付かされたことは、すごく基本的なことかもしれませんが、規則正しい生活を維持する重要性です。6日間連続でペペロンチーノを作った時や夜更かしを数日間続けた時は、体も心も冴えませんでした。しかし、生活リズムが安定している時は授業内容が頭に入りやすく、言葉も流暢に話せると感じる時が多いです。そのため、自活力は今の自分にとっての最大の課題であり、帰国後も規則正しい生活を心がけたいと思います。

 

帰国後どう留学経験を活かす予定か

現在4回生の私にとって避けられないことは進路選択です。幸運なことに、私は大学生の間にアメリカ、ネパール、ポーランドと様々な国で学びを深めることができました。今回の留学では日本で学ぶことの難しい社会主義体制のソ連やポーランドの政治・経済システムやEUの機能などを学びました。貧困などのグローバル化によって引き起こされる問題解決や途上国の開発について興味を持ち、大学院でさらに研究を深めたいと考えている私にとって、ポーランドでの経験は途上国と先進国を比較する上で必ず役に立つ時が来ると考えています。今回の経験を最大限に活用するためには今後もポーランドやヨーロッパで起きたニュースなどを日々チェックし、国際情勢についてより知識を深めようという意識が重要だと思います。まだ将来の研究範囲を具体的に決めることができていないのでそれについて考えることなど、帰国後は本格的に院試の準備を進めたいと思っています。

 

最後に、この留学をサポートしてくださった家族・グローバル教育推進センターの皆様・友人を含め今回の留学に携わってくれた方々へ心から感謝申し上げます。この経験が無駄にならないようにこれからの道を歩んでいきたいと思います。