Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

米国仏教大学院
2011年8月号 実践真宗学 R.N

≪治安、危険を感じたこと、トラブル等について≫  

治安・危険について考えたときにまず頭に浮かぶのは、アメリカで安全なところはないと思った方がいいということです。これはバークレーだけでなく、アメリカのどの場所でもいえることなのですが、昼間は安全な場所でも、夜になったら安全ではなくなります。また、一見安全な雰囲気で人通りの多い通りでも、一歩その通りを出たら、そこはとても危険な通りだということがよくあります。バークレーは比較的治安のいい市だと言われていますが、バークレーでも事件は多々あります。これはUCバークレーの友達(男)の体験談ですが、彼が夜11時に一人で歩いていたところ、通りかかりの人に背後から銃を突きつけられ、「貴重品と持ち物全てよこせ」と言われ、出した後に、「そのまま振り向かずに歩け」と言われたそうです。幸運にも殺されずには済みましたが、そういうことが夜中の11時でも頻繁に起こります。また、つい最近のニュースで、夜の二時頃、バークレーのある通りを歩いていた男の子(大学生)の隣りにいきなり車が止まり、車の中に引っ張られ、身包み全て剥がされ、裸にされて外に出されたという話もあります。特に、学校のない夏休みの期間(6月~8月)は、多くの学生が実家へ帰るので、バークレーがゴーストタウン化します。そのような時期は、特に危険だといえるでしょう。バークレーの隣り町にオークランドという町があるのですが、ここはバークレーの比較にならないほど治安が悪いと言われています。夜中にバスでオークランドを通ったことがあるのですが、人っ子一人いない誰が見ても危ない雰囲気が漂っていました。ですので、大学生のほとんどは、移動手段に車を使います。留学に来る人は車を持っていないので、徒歩や交通機関を使うことが多くなりますが、それはとても危ないということを常に頭においておいたほうがいいと思います。どこか遠くに行きたかったり、夜中にどうしても遊びたい場合は、友達に車で連れてってもらうようにしましょう。私はバークレーに来て8ヶ月が経ちますが、幸い今までに目立ったトラブルはありませんでした。しかし、僕と同じようなルックスで、似たような生活サイクルをしている友達からそのような話を聞くと、自分がいつ経験してもおかしくないなと思います。基本的に人通りの少ない通りを避け、夜は、何が起こってもおかしくないということを忘れずに、今後生活していきたいと思います。

≪自分が今まで訪れた寺院・宗教施設≫

 私の留学の目的は、北米開教区の研究、つまり北米における浄土真宗の現状を知ることですが、この8ヶ月で色々な寺院を訪問し、時には法話もさせていただきました。この機会を通じて、今までに私が訪れた寺院を報告したいと思います。 ~訪問した寺院・教会~ 1/25, 5/15 サンノゼ別院 1/28, 2/18 ローダイ仏教会 2/3, 2/19, 3/2, 8/13 サンマテオ仏教会 2/17 ルーサンチャペル(プロテスタント、ルター派) 2/20 聖グレゴリー教会@サンフランシスコ(プロテスタント、エピストカル派) 3/4  ユダヤ教temple見学 3/13, 5/7 ストックトン仏教会 3/20 アイダホオレゴン仏教会 3/26~27 サンフランシスコ仏教会 4/1~2 ロサンゼルス別院 4/4, 4/7 オークランド仏教会 4/10, 7/7~10, 8/19~21 サクラメント仏教会 4/15 真如苑 4/17  バークレー仏教会 5/28 サンルイスオビスポ仏教会・ガダルーペ仏教会、ほか6か所の墓地 5/29  オックスナード仏教会、ほか3か所の墓地 7/21 ハワイマウイ島のマカアウ本願寺 7/23 オアフ島のじこうえん 8/1 西本願寺(日本一時帰国) 8/7 パロアルト仏教会 8/8~11 シアトル別院 8/25 ガーディナ仏教会 10/12~19 シカゴ・ワシントン・ニューヨーク仏教会(予定)  以上の寺院には、法要や勉強会、盆踊りやバザーなどのイベント、若者を対象にした仏教イベント、若者で僧侶を目指すトレーニング合宿などが行われる際に、見学させていただいた記録です。 以下は、私が寺院に呼ばれ、法要の際に法話をさせていただいた寺院の記録です。 ~法話をさせてもらった寺院~ 4/24祥月法要@ストックトン仏教会(キッズ法話, 15分英語) 5/21 降誕会法要@ビスタ仏教会 (アダルト法話、25分英語) 5/22 降誕会法要@オレンジカウンティ仏教会 (アダルト法話、20分日本語) 6/5 レギュラー法要@マリーン仏教会 (キッズ法話10分&アダルト法話20分英語) 7/17 お盆法要@サンノゼ仏教会(アダルト法話20分日本語) 8/8 ビデオ法話@シアトル別院 (アダルト法話2本各15分日本語)  また、これから法話をさせていただく予定の寺院は以下になります。 9/11 サンフランシスコ仏教会(アダルト法話20分日本語) 9/25 お彼岸法要@サンマテオ仏教会(アダルト法話20分日本語) 10/2 祥月法要@サクラメント仏教会(キッズ法話15分アダルト法話15分英語) 10/30 マリーン仏教会(キッズ法話10分アダルト法話15分英語) 11/5 ローダイ仏教会(アダルト法話20分英語) 11/20 ソルトレーク仏教会&オグデン仏教会(未定) 12/18 フローリン仏教会(未定)  北米開教区の寺院運営・活動は、日本と大きく異なります。これは歴史的な事情によるものが大きいですが、そのほかで一ついえることは、日本のやり方では通用しないから、異なっているといえます。また一方で、今日日本の寺院の活気はあまりなく、既存の運営方法では、運営が難しい状況です。これらを考えてみると、アメリカは日本のやり方では通用しないために新しい運営方法を既に模索しているという点で、日本より進んでいるといえます。もちろん、文化や人種も異なるので、異なってくるのは当たり前ですが、北米で行われている新しい方法を、今後の日本にも活かせるのではと思います。これから留学を考えている方に、参考になればと思います。