①カルチャーショックについて
アメリカは人種のるつば(melting pot)と呼ばれていることからも窺い知れるように多種多様の人種や国の人たちが集まって来てコミュニティを形成している国です。アメリカに来てから三か月ですが、日本では味わえないような刺激を毎日受けています。今回は幾つか具体的に紹介したいと思います。
⑴謝罪の文化 こっちに来てから友達によく言われることが「何か失敗しても、やらかしてもよっぽどの事じゃなかったらsorryを使うな。特に車同士の事故を起こしても絶対に謝罪するな。」「授業では議論の際に自分が間違っていると途中で気が付いても、最後まで自分が正しいと取り繕え。」ということです。理由としては、こちらは少しの事で裁判等が起こる可能性があるので、謝罪=自らの非を認めたことになり不利になる可能性がある。謝ることによって、自分が全面的に悪かったことを認めたことになり、相手に自分の権利を譲渡すうることになる等が理由だそうです。アジア人、特に日本人は「恥」や「遠慮」の文化があるせいか「sorry」を連発しがちです。しかし、「Sorry」でなく「Excuse me」って言った方が自然なようです。日本人だと言ったら「No 遠慮」という言葉をよくつかわれます。
⑵試合観戦 NBAやアメリカンフットボールの試合を見に行ったのですが、観客もホームチームと一体になって応援します。スタンディングオベーションや拍手など、観客が一斉にし始める躍動感がすごいです。また、NBA観戦の際には、ホームスタジアムにアウェイチームの席はないというのに驚きました。まさに、白黒はっきり付けることにこだわるアメリカならではの文化だと感じました。
②祝日―Thanks Giving Day―
11月のビッグイベントとして、Thanksgiving Day(感謝祭)がありました。これはアメリカに移住した人たちが当初、環境に適応できずに多くの死者を出していたところ、原住民のインディアンに作物の栽培の知識や食料を恵んでもらい生き延びることができたことに対する感謝と収穫を祝う日です。アメリカでは、独立記念日、退役軍人の日(Veteran’s Day)、キング牧師の誕生日など革命、戦争、宗教の行事の記念日を中心に祝日にしているようです。この日は家族、親戚、友達が一同に会してお祝いをするというのが通例なようで、僕もこちらで知り合った先生にお招きいただき、立派なターキーを御馳走になってきました。 また、Thanks Giving Dayの次の日はBlack Fridayと呼ばれ、大々的なセールが行われます。早い人は朝の5時くらいから列を作って並びだすそうです。しかし、アメリカ全土で多くの人が買い出しに出かけるため、時には押しつぶされて死者もでてしまうそうです。
十一月下旬になって、日本ほどではないものの平均気温が14度程度に下がって来たので、風邪を引かないように十二月も頑張って行きたいと思います。