Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

米国仏教大学院
2017年11月号 文学部 S.S

カルチャーショックについて

留学生活が始まる前に、こちらに留学をした先輩達の話を聞いていたので、そこまでカルチャーショックは無いのかなと思っていましたが、いざ留学をしてみると文化の違いに驚かされること多くあります。一番のカルチャーショックは、こちらの人たちは自己主張が強く、自分の意見をしっかりと伝えてくるということです。回りくどい言い方はあまりしないので日本人にとっては、それが少しキツい言い方の様に聞こえることもあるかもしれませんが、彼らにとってはそれが普通のことです。しかし、決して自己主張が強いことと自己中心的であるということは同じでは無いということをこちらに来て知りました。特に一緒に暮している寮の人たちはお互いのことを常に気にかけて暮しています。

次に私が感じたカルチャーショックは声の大きさです。学校や寮で普通に日常会話をしている時でも大きい声だなと思うことがよくあります。映画館に行った時など周りのお客さんはものすごい声でリアクションをとっています。私の感覚ですと、日本の居酒屋などでお酒に酔って声がでかくなっている人の声量が、ちょうどこちらの普通の会話ぐらいの声量です。これは自分が喋る時にも言えることで、気持ち声を張り上げるぐらいで喋ったほうが会話に参加しやすいですし、向こうも聞きとりやすいです。私は講義で発言をしても、先生に聞き返されることがよくあります。発音が良くないことも一つの原因でしょうが、声が小さいということも一つの要因であるように思います。ちなみに写真はThanks Givingで友達の家族のパーティーに参加した時のものです。

 

寺院や教会について

IBSに留学する方は、何かしらの形で仏教と関わっている方がほとんどであると思います。こちらには様々な背景を持ったお寺がありますので色々なお寺を巡ることは、有意義な休日の過ごし方の一つであると思います。多くのお寺は日曜日や土曜日にサービスを実施しているので、事前に調べてから行くとメディテーションを体験できたりと様々なワークショップに参加できたりするのでオススメです。

もちろん真宗の寺院に参拝することもオススメです。真宗のお寺といっても、こちらのお寺のあり方と日本のお寺のあり方は大きく違います。こちらの真宗寺院には、メンバーの若い人が積極的にお寺に参加しようという雰囲気がありますし、お寺はみんなのものであるという意識が日本よりも強い様に思います。日本のお寺に取り入れるべきサービスやシステムも多くあり、非常に勉強になりました。

また寮に住んでいるベトナムのお坊さんにバークレーにある中国仏教系のお寺にも連れて行ってもらいました。ここは日本の真宗寺院やアメリカの真宗寺院とも違い全く感じたことのない雰囲気の寺院でとても印象深かったです。真宗寺院とは違い、僧侶と在家者の違いが明確であるように感じました。一つ例をあげると、食事をするテーブルや部屋が別々で、食べ始めるタイミングが出家者と女性在家者と男性在家者で違ったりします。また僧侶の人たちの在家者に対する関わり方も日本のお寺とは違うように感じました。その他にも日本では中々参拝することが難しい、または接する機会が少ない様な寺院がサンフランシスコやバークレーにありますので、これを機会に色々なお寺や教会に足を運びたいと考えております。