Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

カルガリー大学
2011年11月号 文学部 R.H

*試験について*

カナダのMidterm(中間試験)とFinal Exam(期末試験)とはどういうものなのか?

外国のテストは難しいのではないかと考えている人も少なくないと思います。今回は自分のとっている授業の試験について紹介します。まずMidtermは、授業によって1~3回ぐらいと異なります。これは授業時間内に行われるもので、問題も基本的なものが多いです(とは言っても、すべて成績が良いわけではないのですが)。問題形式は、選択問題、一問一答、記述問題(だいたいページの半分ぐらい)であり、あまり日本と変わらないなという印象です。続いて、Final Examは授業終了後10日間ぐらいかけて行います。どの授業のテストも2時間で、形式はMidtermと似ていますがShort Essay(小論文)というのが入り、だいたい1問につき2~3ページは書かなくてはなりません。まだ受けていないのですが苦労することは間違いないでしょう。出席点というのがなく、成績の30%がMidterm、30%がTerm Paper(レポート)、40%がFinal Examという割合です。ここで点数を取らないと、授業に出ていようが単位を落とすので、試験前の図書館は勉強する学生で溢れかえっています。さらに教授もオフィスアワーの時間を増やしてくれたり、図書館も数日前から試験が終わるまで24時間開いているので、学習環境はカナダの方が整っているような気がします。日本の大学は期末試験だけの授業が多く、出席点のようなものもあるので、ここまで定期的に勉強するということはありませんでした。今回紹介したテストの形式は、いずれも大教室で行われる一般教養のようなものなので、少人数で行われる語学の授業のテストとはまた異なると思います。

*治安について*

日本より外国の方が危険だ、というイメージを持つ人が多いと思います。

ここに来てもうすぐ3か月がたちますが、まだトラブルに巻き込まれたり、危険な目にあったことはありません。僕は大学の寮に住んでいて、夜遅くに一人で街を歩くということはほとんどありません。さらに、週末の夜は特にキャンパス内をセキュリティーの人が巡回しています。おそらく酔いつぶれた学生を保護するためなのでしょうが、そうすることで外部の怪しい人も入ってこず、安心して夜でも大学内を歩けるので一石二鳥です。それに麻薬の話などもあまり耳にしないので、自分が思っていた以上にカルガリーの治安はいい方だという印象です。しかし、ダウンタウンというオフィス街は、夜になると人通りが少なく酔った人も多いらしいので、一人で夜遅くに歩くことは避けた方がいいでしょう。それに、外国では荷物を前から下げたほうが良いとか、荷物から目を離すなということはよく言われますが、盗難をされたこともありませんし、そういった話を現地の人から聞くこともありません。とにかく、トラブルに巻き込まれたくなければ、はっきりとノーと答えるようにしましょう。どうしても日本人特有の遠慮と気遣いが出てしまい、それが裏目に出てしまうこともあるので、自分が今外国にいるという意識をしっかり持って行動すれば、トラブルのない充実した生活を送れるのではないかと思います。今のところは、毎日楽しい生活を送っているということを伝えておきたいです。

*渡航時の注意点(特にアメリカ経由)*

実際、渡航する際にトラブルにあったので、みなさんにも気をつけてほしいと思います。

カルガリーへの航空券は、エアカナダという航空会社で多く見つかりますが、一年間の有効期限があるオープンチケットで買おうとすると、往復30万円ぐらいかかると思います。そこで僕は、伊丹発→成田経由→アメリカ(シカゴ)経由→カルガリー着、という少し回り道をする一年間のオープンチケットを、22万円で購入しました。だいたい乗り継ぎの時間は2~3時間あれば大丈夫なのですが、アメリカ経由の場合は(僕の場合はシカゴ着の時間とシカゴ発カルガリー行きの時間)最低でも4時間以上、あけておくことを強くお勧めします。僕は3時間強あいていたので余裕だろうと思っていたら、シカゴの空港はすごく混んでいて、入国審査も厳しく、自分のフライトに乗ることができませんでした。一人で外国に行くということが初めてだったこともあり、すごく混乱してしまいました。まずチケットをどうすればいいのか窓口に話に行き、留学生ということを伝えるとすごく同情されたのか、カルガリーに一番早く着く別のフライトのチケットを、無料で手配してもらえることができました。しかし、それでもアメリカで一泊してからじゃないといけなかったので、夜中12時着のフライトを降りてから宿探しをしなければなりませんでした。何度も何度も、もう野宿しかないのかと思いましたが、荷物もあり怖かったので、たくさんの人に話しかけようやくホテルに着くことができました。こんな風に、渡航一日目はまさに地獄でした。みなさんにも初めから、こういうトラブルを経験してほしくないので、航空券のことはしっかり考えて購入してほしいです。それと、カナダには中国人の移民の数が非常に多いためか、中国の航空会社で中国経由のカルガリー行きも安く手に入るという情報を得たので、参考にしてください。

(上:最近学校で行われた、アジアクラブドッジボール大会の様子。多国籍の国だからできることです。僕はJSAという日本のクラブのメンバーとして参加しましたが、日本人が僕一人だったというありえないチームです結果は7チーム中3位とまあまあの成績でした。下:先日、自分の部屋でお好み焼きパーティーを開いたときの写真です。みんな気に入ってくれたようなので大阪出身の僕にとってはとても気分のいい一日でした。)