Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

カルガリー大学
2012年3月号 文学部 R.H

*日本から持ってきたら良かったと思うもの*

留学前、親にはあれもこれも持って行きなさい、と言われる人も多いのではないでしょうか。(笑)しかし実際、8か月も海外で過ごすので、基本的には現地で揃えようという気持ちで大丈夫じゃないかと思います。というのも、カナダは多国籍国家だからなのか、アジアのものもたくさんあります。値は張りますが日本の食品もたくさん買えるということです。

あえて挙げるなら、カナダは寒いというイメージが強くあると思いますが、9月はすごく暑いです。カラッとしていますが、標高が日本よりもずいぶん高く、太陽が近くなるので影以外は暑いです。なので、渡航時は夏服も多少持って行く方が無難だと思います。あと、ジムやプールが学内にあるので、トレーニングウェアや水着(競泳用が好ましい)もあれば良いかと思います。それとクレジットカードは最低二枚必要でしょう、何度か支払いがうまくできておらず、カードが止まったことがあります。そんな時にもう一枚あれば安心ですね。ほかにも、日本でよくお腹を壊したり風邪をひいたりする人は、日本製の飲みなれた薬を持っていけばいいと思います。気持ち的にも楽になるような気がします。それと、裁縫道具なんかも役に立ちます。こちらで2度ズボンを破いてしまって、裁縫道具を持ってきていた友達に借りました。Cascade Hallという寮に住む予定の学生は、洗濯ひもと洗濯バサミを持っていくことをお勧めします。窓とクローゼットの位置関係が良くて、いい感じに洗濯ひもをぶら下げられるので、部屋干しですがすべて部屋の中に服が干せます。こちらの洗濯機は1回1ドル75セント、乾燥機は1回1ドル50セントかかります。私は乾燥機を一度も使ったことがありませんが、8か月で60ドルぐらいは浮いています。細かいことを挙げだせばきりがありませんが、基本的には現地で揃えるつもりでいた方が良いです。

 

*現地の学生・友人について*

Facebookの使用率が半端じゃないように思えます。携帯代わりの連絡ツールとしても使用されることはよくあります。日本では、mixiやtwitterの方を使う人が多いようですが、渡航前には少し使い方を知っておくほうがいいと思います。

現地の学生について、やはり印象が強いのは授業態度です。授業を受けているときに、なぜほかの人はあれほど発言するのだろうと、秋学期はただ思っているだけに過ぎませんでした。しかし自分の授業を受ける姿勢にその答えらしきものがありました。こちらにきてから、教授の言うことを理解しよう理解しようと必死で、鵜呑みにしかしていませんでした。それじゃあ質問したいこともあまり出ないわけです。こちらの学生は、いい意味で反抗的です。残り1ヵ月、されど1ヵ月、少し反抗する気持ちで授業に臨みたいです。友人について、9月の頭から知り合って、今もずっと仲の良い友達について書きたいと思います。彼女の名前はメリッサで、JSA(Japanese Student Association)という日本の文化が好きな人が集まるサークルの会長です。彼女のアニメ好きとコスプレ好きにはお手上げですが、本当にサバサバしていて、友達付き合いは楽です(笑) 彼女のクラスのTA(Teaching Assistant)を秋、冬学期としているので、一緒に過ごす時間も長く、いい意味で一番気を使っていません。彼女にはこちらにきてすぐの頃、本当にいろいろ助けてもらってばかりでした。今ではお姉ちゃんのような存在です。今年で大学を卒業し、9月から働くらしいので頑張ってほしいです。

(自分のことを書くようにと、会長の権利を使いました、メリッサ(真ん中)と、もうすぐ3年の付き合いになるメリッサの彼氏マーティン(右))

 

*東日本大震災から1年*

2012年3月11日、東日本大震災から1年がたちました。この節目の時にカルガリーにいる日本人留学生で、カナダにいる人に日本の今を知ってもらおうということで、震災プレゼンテーションをしました。

あの震災直後は、カルガリーの学生も日本人と一緒に、大学内で募金活動をしてくれたそうです。それは日本にいる人々も同じで、みんな被災地の人々を助けたいという気持ちでいっぱいだったでしょう。しかし1年たった今では、現状を知り今でもボランティアを続けている人は、多くないと思います。私もその“震災直後だけ”の一人でした。こちらに来て気にはかけていても、実際に動いてなかったのが事実です。そしていざ、震災プレゼンテーションをしようとなった時に、カナダにいる今何ができるのかというと、現状を知り伝えること。そしてそれは私たちが日本にいてもいなくてもできる、そしていないからこそすべきことの一つだと思います。カナダに住む人に直接伝えられるのは、今ここにいる私たち。これを通じて、海外に住む人が日本に対して持っている原発への不安や、放射能汚染のレベルの誤解をなくすだけでなく、私たち日本人が、自国の現状をしっかり見つめ直せる良い機会になったと強く感じています。何より、準備から本番まで、みんなで1つのことをやり遂げるという何か懐かしさを感じながら、楽しくできたことが良かったですし、私たちの気持ちが伝わったのではないかと思います。

(終わってほっと一息日本人交換留学生6人(もう一人はテストと被って来れませんでした)。)