Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

カルガリー大学
2012年12-1月号 文学部 M.H

〈冬休みのこと〉

 12月12日~21日までの期末試験期間が終わった後、1月9日に授業が始まるまでが冬休みでした。皆試験前は図書館などにこもり、必死に勉強していただけに、試験が終わると、解放感でいっぱいの様子でした。特にこちらでは、クリスマスは家族の大切な行事の一つであるため、実家へ帰る人も多く、クリスマスが近づくにつれ、キャンパス内はゴーストタウンのようになり、普段と比べると少し不気味にさえ感じるくらいでした。

私の場合、2つあった期末試験が20日に終わり、その後は友達と美味しいものを食べに行ったり、Banffに出かけたりと、毎日外出していました。特に、クリスマスイブは寮に残っていたメンバーでPotluck Partyをし、クリスマスの夜には友達の家でディナーを一緒に食べました。26日はBoxing Dayといい、商品(特に電化製品)がいっきに値下げされるため、すごい人混みの中、朝早くから買い物にも行きました。そんな冬休みを過ごしたのですが、なかでも1月5日から8日まで行ったイエローナイフ旅行が、私にとっての一大イベントとなったので、紹介していきたいと思います。

 

 (左:クリスマスディナー、右:バンフに行った時のものです)

この旅行に関しては、2ヶ月くらい前から現地ツアーや飛行機の予約をし、少しづつ計画を立てていました。カナダにいるうちにカナダのいろいろな地を訪ねてみたいというのが、かねてからの私の希望でしたが、特にオーロラが見たかったので、合計15万円弱かけての初一人旅に行くことに決めました。

まず、1日目。Air Canadaを使用し、エドモントン経由でイエローナイフに着いたのが、お昼過ぎ。とても小さい空港で、ツアースタッフの方の送迎でホテルまで行きました。日が暮れるのが4時ごろととても早かったのですが、治安は悪くなく、ダウンタウンは歩いてまわれる距離なので、-20度の中散歩に出かけました。夜10時~3時は毎晩オーロラ鑑賞に出かけましたが、初日のこの日はうっすらと見ることができました。

2日目。午前中にVisitor CenterとLegislative Assemblyの見学に行きました。イエローナイフの歴史や政治について学ぶことができたほか、どちらでもちょっとした記念品をもらうことができました。午後には、犬ぞり体験をしに行きました。風をきって走るので、泥棒のようなマスクをつけてばっちり防寒していたはずですが、足先や手の感覚を失うほど寒かったです。しかし、一面銀世界の中を、元気よく犬たちに引かれて走るのはとても爽快でした。そして、この日のオーロラ鑑賞は最高でした。じわじわと現れだしたオーロラはしだいにはっきりと広範囲にわたって見えるようになり、まるでカーテンが揺れるようで、緑色だけでなくうっすらとピンク色も混ざっており、とても神秘的でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

(左:2日目のオーロラ、右:Pilot’s monuentのある丘からのYellowknifeの景色です)

3日目。日中はフリーだったので、歩いてOld Townまで行きました。イエローナイフはもともと鉱山業が発端となり栄えた町ですが、当時の面影を残しているのがOld Townで、原住民の人が今もなお多く住んでいるところでもあります。また、アイスロードといって冬になると物資の運搬のために作られる道も見に行きました。本当にもともと海だったのかと思うくらい、一面にしっかりと氷が張られ、遥か彼方まで続く道路は、極寒の地で暮らす人々に、うるおいを与える貴重な手段となっていることが分かりました。夜には、最後のオーロラ鑑賞に行きましたが、あいにくの天気で見えず、代わりに卵を凍らしたり、お湯を空中に撒いて一瞬にして凍らせたりと、実験をしたりして遊びました。

最終日。もう一度Old Townまで行き、Pilot’s Monumentのあるイエローナイフが一望できる小高い丘に登ってきました。本当に歩いて回れるくらいの小さな町ですが、人が住み、れっきとした文化が築かれているのだなと感じました。飛行機はお昼過ぎだったので、ツアースタッフの方に空港まで送ってもらい、再びEdmontonを経由して、カルガリーに戻ってきたのは夕方でした。

今回の旅行は、1人だったこともあり、訪れた先々で多くの人と会話を楽しむことができ、収穫の多いものとなりました。冬休み全体としても、また新しいカナダの一面を知ることができて、とても充実したものとなったのではないかと思っています。