Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

カルガリー大学
2012年9月号 国際文化学部 A.A

・オリエンテーションについて

オリエンテーションは授業が始まる5日ほど前にありました。多くの留学生がいるので2日間に分けて行われていました。事前に参加予約が必要です。オリエンテーションの内容はカナダの国の基礎知識や歴史、大学の施設の案内、カナダで生活する上での注意点やおすすめの情報、冬がいかに寒くどのようなことに気を付けなければいけないのか、などについてでした。広い部屋にイスが並べられており、自由に席に座り前にあるスクリーンでパワーポイントや映像を用いた説明を聞くという形式でした。朝から夕方にかけて行われ、昼食は学内のお店で使える無料券が配られたのでそれを利用しました。留学生同士が交流する時間やイベントなどはなかったので、この時点では同じ国から来た人同士がかたまって一緒に居たり、あまり国際交流が行われるような様子ではなかったです。私は寮でできた友達と参加し、友達のまた友達というように紹介しあい、多くの新しい友達をつくることができました。例年のような自己紹介をしあい交流する機会は与えられませんでしたが、簡単な自己紹介や専攻は何なのか、などについては新しい友達と出会ったときによく聞かれるのできちんと答えられるようにしておけばよかったなと思いました。

・環境について

(大学の施設)

大学内には何でもある!と言ってもいいほど施設は充実しています。様々な国の料理のお店があるフードコート、コンビニ、薬局、24時間開いている図書館、無料で利用できるジム、バー、など大学内でほとんどの事を済ませることができます。広いキャンパス内の芝生で読書をしたり音楽を楽しんでいたり、それぞれが思い思いの時間をゆったりと過ごしているとてもいい環境です。しかし、本当に大学は広いので授業ごとの教室移動は大変です。慣れるまでは大学のマップをずっと持ち歩いていました。前もって教室がどこなのか下見をして確認しておくことをおすすめします。

(寮について)

 

大学内には5つの寮があり、どの寮も大学から近く、寮同士も徒歩5分圏内にあります。私は2人部屋でルームメイトと生活をしていますが、何をシェアするか、靴はどこで脱ぐか、など文化も違うので2人で簡単なルールを決めています。一緒に料理を楽しんだり、その日あったことをお互いに話あったりと、毎日楽しく生活しています。寮ごとに交流があり、facebookでいろんなイベントを共有しあってイベント事を毎日のように楽しんでいます。ルームメイトと合わない、夜に騒がしくて寝れない、というようなことはまだ経験したことも聞いたこともありません。寮は住みやすく本当に楽しいです。

 

 

自由テーマ

 

“国際語”としての英語について書きたいと思います。世界中の国々から来た人たちとのコミュニケーションで用いる言語はもちろん英語です。多民族国家のカナダでは、本当にいろんな国籍を持った人がいるので、話されている英語のアクセントやイントネーションも違い、同じ文章でも聞き取ることが困難なこともあります。このように私が最初にぶつかった壁は文化の壁ではなく言葉の壁でした。思ったことをしっかり言葉で伝えられないもどかしさや、そのために萎縮してしまうこともありました。同じアジアから来た留学生の中でも、特に日本人の会話力の低さは自分自身でも痛感しました。文法力のなさ、語彙力のなさ、要因はたくさんあると思います。どうすればいいのだろうと自問自答していた時、あるフランス人の友達と会話の中で自分なりの答えを見つけました。「何ヶ国語話せるの?」と聞くと友達は「フランス語と英語」と答えました。しかし、彼女の英語は決して流暢ではありません。その時に私は自分に足りないものは“できないできないと思って萎縮するのではなく、自信を持ってどんどん話すこと”だと気が付きました。毎日英語に触れられるこの環境で萎縮していてはもったいない。言葉は使わないと覚えられないし、身につかない。このように考えるようになりました。多くの国の人たちと交流するためのツールとしての英語の便利さ、すごさを毎日感じています。「留学に行けば誰でも英語をはなせるようになる」のではなく「英語を話せる環境でどのように過ごすか」ということが大事だと実感しました。