この留学を振り返って
2度目となる今回の留学は私にとって非常に良い経験でした。そう思えるには3つの理由があります。
1つ目は、語学力の向上です。私は留学する前、英語での会話に対して絶対の自信をつけたいと思っていました。ある程度の自信はあったのですが、自分の言いたいことが言えない時や聞き取れない時もあったからです。それが留学を通して身についたと実感できているので留学してよかったと思います。
2つ目は、聴覚障害に興味が持てたことです。英語に自信がついてきた頃、周りの日本人留学生の生き方を目の当たりにしていく中で、考え方が少しずつ変わっていきました。英語以外にも自分が興味の持てるものが欲しいと考えるようになりました。色々手をつけてみた結果、それが聴覚障害でした。高校生の時に障害者センターで職場体験をしたことがあるのですが、その時はこの業界では働きたくないと思った過去があるだけに驚いています。縁も所縁もないことに対して大きな興味を持つことができて、これからが楽しみになりました。
最後は、考え方が変わったことです。留学以前は先入観や固定観念にとらわれた生活を送っていたと今は思います。やってみたことない事に対して自分勝手に答えを出して決めつけていました。それやって何が意味あんの、そんなのどうせ面白くない、どうせ自分にはできない、と無意識で考えていることが多かったです。しかしカルガリーでご縁のあった方々とお話をさせていただく内に、そのような考え方は変わりました。少しでも興味があるなら、面白く感じなくても、ある程度の期間とりあえず続けてみるという気持ちで物事をやっていきました。そして実際にやってみると予想に反して楽しく感じることもありました。聴覚障害もその一つです。考え方が変わったことでこれからの人生がより良い方向へ変わっていけると信じています。
留学したからこそこのような自分になれたと思っているので、留学できたことに感謝しています。
帰国後どう留学経験を活かす予定か
英語の面では、日本に帰ってきてからも英語を話す環境を持つようにしようと思っています。バイトでも授業でも京都を歩いている時でも、関西は時に英語で話せる機会も多く取れるので、積極的に外国人と関わっていきたいです。
そして今一番興味を持っている聴覚障害については、NPOでボランティアを経験させていただいたり、講演会や手話教室に通いできるだけ多くの聴覚障害者と関わっていく予定です。卒論も大きなテーマは聴覚障害についてにしようと思っています。
シャイで人見知りという根本的な性格は変えることができません。それでも興味があることには色々考え込まずにチャレンジしていこうと思います。それが継続してできたら、少しは留学で味わった後悔もプラスにできると信じています。