Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

カルガリー大学
2024年4月号 文学部K.M

➀この留学を振り返って

 昨年の八月の末から八か月間、カナダで生活してきましたが、本当に時間が過ぎるのがあっという間でした。振り返ってみると、楽しいことばかりではなく、大変なこともありましたが、とにかく私は人に恵まれていたと思います。最初は分からないことばかりで、周りの友達やハウスメイトに質問攻めする日々でしたが、誰一人一ミリも嫌な顔することなく、真剣に向き合ってくれました。カルガリー大学での授業が始まってすぐは、少し人見知りをしてしまうこともあったのですが、困っていたら周りにいた人から声をかけてくれたり、一言質問すると何倍もの答えを返してくれたり、自分のことのように解決しようと必死になってくれたりしたので、すぐに異国での生活に慣れ、楽しむことができるようになりました。何に対しても長い時間を要する私が、ここまで短時間で留学生活を楽しむことができるようになったのは、間違いなく、周りの人々のおかげだと思います。今では、この八カ月間の一瞬一瞬がかけがえのない思い出となっており、二学期間支え続けてくれた周りの友達やハウスメイト、このような素晴らしい機会を与えてくださった大学と両親には感謝してもしきれません。留学期間を延長するのはどうかという提案をしてくれたり、これからもカナダで生活し続けようとは思わないのかといった質問をされたり、寂しくなると言ってもらったりすると、帰国するのが本当に辛くなりましたが、この留学経験を無駄にすることのないようにしたいと思います。

 

②帰国後留学経験をどのように活かすか

 「十分」だと言うことができるレベルからはまだまだかけ離れていますが、留学前と比較すると、もちろん英語力が伸びたと感じています。毎日「英語を話さなければならない環境にいた」ということが一番の大きな要因であると考えています。日本でただ生活しているだけではこの培った英語力が落ちてしまうことが目に見えているので、帰国後もカナダでできた友達と連絡を取り続けたり、英文に触れる機会を日常的に取り入れたり、大学の語学に関するイベントに参加したりと、どれだけ小さくても「英語に関わる」ということを習慣づけていき、英語力を落とさずに、これからもどんどん伸ばしていきたいと考えています。

 また、多様性の豊かなカナダという国で留学していたので、様々な異文化に身をもって触れる機会が多く、多くの異文化についての理解をより深めることができ、興味深さを見出すことも多くありました。同じように、私たち日本人間だけにとっての当たり前であるということに気付かされることも多々あり、そのたびに、「人種主義」や「人種差別」といった言葉に敏感なカナダの人々から、異文化を受け入れる姿勢とその大切さも学ばせてもらいました。

 私は現在四回生なので、留学で培った「英語力」と「異文化理解力」を武器に、就職活動に力を入れていきたいと思います。