Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

カリフォルニア州立大学 ノースリッジ校
2010年10月号 国際文化学部 N.Y

①授業紹介

今学期私は、4科目=13単位受講しています。日本の大学と比べるととても少ないように思いますが、こちらの授業は、週に一回とは限らず、それは教科によって、教授によって様々です。週一回のクラスの場合、一回の授業が3時間ほどあります。ですので、4教科だけではありますが、留学生にとってみれば最初のセメスターはちょうどいいと思います。
J100 mass communication
アメリカのメディアについてのクラスです。ハリウッドの近くの大学に通っているからこそ絶対に取りたかったクラスです。しかし、アメリカのメディアの基礎知識(例えばケーブルなど)がないために、とても苦労します。週二回のクラスなので、毎回予習復習が大変です。1回につき、1チャプターごと進んでいくのでとてもスピードが早いです。さすが、メディアのクラスだけあって、オンラインでのquizeやsummeryが充実しています。ですから、上手に教科書、online textを使いこなすことが重要です。さらに、私たちはstudy groupを作ったので、月1とテストは多いクラスですが、毎回テスト前は集まって勉強したりクイズを出し合ったりするので、とても役に立ちます。しかもそのグループで仲良くなれるので友達の輪が広がりました。また、メディアのbuildingはキューティーブロンド2で使われた建物です。そんな建物でメディアの勉強ができるのも魅力的です。
ELPS203 Urban Education American society
アメリカにおける教育について学ぶクラスです。このクラスは少人数で30人弱しかいません。ですから、とてもフレンドリーで親しみやすいクラスではありますが、少人数なので主にディスカッション形式でクラスが行われます。アメリカの学生はとても積極的ですので、最初は黙って聞いてるだけでしたが、最近は少しずつ発言できるようになったと思います。このクラスの教授は”日本から来た留学生”と紹介してくれたり、”日本の場合はどう?”などと、私が発言しやすいように授業を進めてくださいます。さらに、授業以外のアメリカ生活のことなども常に気にかけてくださり、いい意味でとても頼れる教授にめぐり会えたと思います。そしてこのクラスは授業の一環で、observationといって、アメリカの公立小学校に30時間行かなくてはなりません。今そのobservationの真っ最中で、週に一回朝8時から通っています。最初は、後ろで座って授業を見学するだけでしたけど、最近はTeaching Assistantのような形で授業に参加しています。私のクラスは1年生でみんなとてもかわいいです。この授業を取らないとこんな貴重な体験はできなかったと思います。
ENG90 Writing
ライティングのhow toを学ぶクラスです。3時間のクラスでライティングはとても厳しいですけど、他のクラスでたくさんessayなどの課題があるので、とても役に立ちます。毎週宿題もたくさんあり、とても課題は多いです。授業は、ライティングのクラスですが、たまにディスカッションやグループワークもします。グループで協力して1パラグラフを書きます。クラスの間に自分で書いたパラグラフをシェアすることもあります。先週、私は初めて自らパラグラフを読んだのですが、クラスメイトに書き方が違うと指摘を受け、少し落ち込みました。しかし、教授はわたしの間違いをていねいに理解できるまで教えてくださったので積極的に発表したり、間違ったりすることは悪くないと思いました。
Japanese 201 as a Teaching Assistant
日本語のクラスでTAをしています。TAとしての仕事は非常に多いですが、日本語クラスを取っている学生と仲良くなれるいい機会です。時には日本語で会話したり、英語で会話したりとても楽しいです。毎回、日本語を英語で説明する難しさにとても苦労します。しかし、みんな私たちの英語を理解しようとしてくれるのでとても話しやすいです。週末には、日本語クラスの学生がどこかに連れて行ってくれる事もあります。本当に仕事は多く、他のクラスとのテストやassignmentとかぶったりするととてもきついですが、とても楽しいクラスですし、友達の輪が広がるクラスですので是非Japaneseのクラスを取る事をお勧めします。
②カルチャーショックについて

もちろん国が違えば文化も違うのは当たり前の事ですが、私はこっちにきてたくさんカルチャーショックを受けました。アメリカの学生は、partyが大好きです。日本の学校では考えられませんが、こちらの学校にはクラブや、お酒が飲めるバーがあります。私のルームメイトは特にparty好きで、毎週partyに行きます。さそってくれて予定がなかったら行きますけど、私がテストやassignmentがある時は少し大変です。partyに行く前は、みんなとてもハイになるので、はじめは少し戸惑いました。それから、こちらの人はみんなとてもフレンドリーです。一度会えば友達になります。友達が友達をつれてきて初めてその日に会った人とご飯や買い物、遊園地に行くのはあたりまえです。少し人見知りをしてしまうので、何度か不安なときがありましたけど、今ではアメリカ人のようにフレンドリーにそして柔軟な人間になる事がアメリカでは必要だと思います。

③ツベルクリン反応検査について

ツベルクリン反応とは、通称アメリカではTBtestと呼ばれます。結核菌感染の有無を知る一つの検査方法です。アメリカでボランティアや医療機関で働く場合、TBtestのクリアランスを求められます。実際わたしは現地の小学校にいくということで、TBtestを受けざるを得ませんでした。検査は$5で、学校にあるメディカルセンターで私は受けました。とても簡単な検査でツベルクリンの注射をします。私たち日本人は小学校の時にみんな受けている、はんこ注射の前に受ける注射です。TBtestをして48時間後にまた病院にいって反応をみるのですが、その2日間現地の友達に”それ、反応でてるよ!It’s not good.”って何度も言われました。日本では、反応がでるのが当たり前ですから、腕が赤くはれてきたときに安心していたのに友達にそのように言われ、とても不安になりました。そして、インターネットでアメリカのTBtestと日本のTBtestの違いについて調べてみると、アメリカではBCGを受けませんし、全く知られていませんから、日本人のようにBCGを受けて赤く反応が出るということは全くないのです。アメリカでは、赤く反応が出る=陽性=結核に感染している、と見なされるのです。つまり、日本人はみなBCGを受けているので少しTBの免疫がありますから反応が出るのが当たり前です。アメリカと日本のツベルクリン反応に関する考え方が全く逆なのです。48時間後病院に行きましたけど、もちろんドクターは大騒ぎです。BCGを受けたと話しても、”it must be expired.”なんて言われ、さらに”I can’t believe you.”と言われました。結核には感染していないという事を証明するために、そのまま胸のレントゲンを受けるように命じられ、アメリカの病院でまさか注射やレントゲンを受けるなんて思っていなかった私は本当に大変でした。見事、レントゲンで私は結核患者ではないということを証明できたのですが、こっちでこのようなトラブルを避けるためには、あらかじめ日本からBCGを受けたというクリアランスを日本のドクターに発行してもらってくるほうがスムーズだと思います。まさか、あのBCGがアメリカにきて影響するなんて思ってもみなかったことでしたから、両親や国際部の方々にお騒がせをしてしまいました。