Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

カリフォルニア大学 デービス校
2010年12-1月号 理工学部 K.U

この留学を振りかえって

 

9月から5ヶ月間アメリカに留学し、留学前と今を比較すると、次の3つが成長したなと自身で感じています。

まず1つ目は、人と自分を必要以上に比較することをやめたことです。人と比較していた頃は、自身を褒めることがほとんどなく、そのせいで自信を持つことが出来ていませんでした。しかし、人は人の道、自分は自分の道と捉え、昨日の自分より0.1mmずつでも前に進んでいければよしとし、他人に対しても、自身の価値観や基準で良し悪しを判断しないようになりました。そうすることで、自分に自信を持つことが出来るようになりました。

次に、2つ目は、焦ることをやめ、余裕を持って周りを見るようになったことです。焦っていれば、一方向しか見えずに、周りの景色が見えないため、焦ってトライしても、いい結果は何もありませんでした。余裕をもち、今日も空が奇麗だなぁと思えるような気持ちでいることで、小さなことでも楽しいと感じ、嫌な時間が楽しい時間に変り、良き出会いにも恵まれました。
最後に、3つ目は、今を楽しむことです。先のことを考え過ぎるところがありましたが、未来を考える時間を、どうすれば今楽しめるかを考える時間に変えることで、過去に対して後悔や反省する回数を減らすことができ、前向きになることが出来ました。

この留学を通じて、英語はもちろんのこと、自身の心を成長・改善できたことは、とても大きな学びであったと感じています。

 

 

帰国後どう留学経験を生かす予定なのか?

私は、働き先を決めた後の留学であったため、この留学をどう社会人生活に生かしていくかを念頭に置きながら留学生活を過ごしました。

語学においては、英語文献の読解力が研究で最も必要になると考え、リーディングに力を入れて勉強しました。そのため、この学びを今後の研究生活に生かしていきたいと考えています。そして、3年間ほどは英会話を必要とする機会は少ないと考えられるため、英会話に関しては、留学先で見つけた友人との会話や日本へ留学に来る学生の受け入れを行うことで、ネイティブの英会話を3年掛けて磨いていきたいと考えています。また、楽しく続けられる自分なりの勉強法を確立したため、毎日英語を継続して勉強し、3年後TOEIC800点を目指し努力していきます。

また留学を通じて、一日の終わりに自分を振り返る習慣を身につけることが出来ました。社会に出ると、何事も合理的でスピーディーなものが尊ばれるため、それがスピーディーであればあるほど、一方で静思の時が必要だと思います。そのため、就寝前に、静かに一日の反省やケジメをつけ、明日ヘの新たな意欲を漲らせるきっかけにし、日々成長していける社会人になれるよう、この習慣を帰国後も継続していきたいです。

自由テーマ

私はこの留学を通じて、「自分は多くの人の支えによって生かされている」ということを実感することが出来ました。

留学前は、親や友人が自分の周りにいることが当たり前で、物に不自由することなく生活を送れていたため、自分だけで生きていけると思い込んでいました。しかし、渡米し、生活を始めるに従い、言葉の壁や文化の違いで悩み、苦しみました。言葉が満足に通じず、自分の思いと反することが生じたり、当たり前と感じることが通用せず、人やアメリカという国が嫌いになり、食事以外は部屋にこもり、日本ででも出来ることをしていた時期もありました。

そんな時に、親や友人からメールをもらい、彼らの日々の頑張りを聞く中で、「自分も負けてられない」と刺激をもらいました。そして、頭で考えていただけで、行動をしていなかったことを反省し、ホストファミリーや学校の方に自身の悩みや願望を包み隠さず伝えることにしました。そうすることで、周りの協力を得ることができ、悩みが徐々に解決し、積極的に行動する力を取り戻すことが出来ました。そこで初めて自身の未熟さと目に見えない周りの支えの存在に気付くことが出来ました。

この経験から、私は、周りの人々に感謝をし、人を尊重できるようになり、大きな学びを得ることが出来たと感じています。