ハワイ大では、今年の冬休みは期末試験が終わる12月16日から1月9日までの約3週間です。私は試験期間に受ける試験の数が少なかったため、他の学生よりも早く冬休みを迎えました。
現地で正規の学生はみんな期末試験が終わると同時に実家へ帰ってしまい、同じ交換留学生もアメリカ本土へ旅行する友人が多かったです。また、これはハワイ独特のことかもしれませんが、日本からの交換留学生で冬休みの間日本に帰国する学生が多くいました。「日本からの距離が近いから」ということからだと思いますが、私は考えもしていなかったので、日本に一時帰国する交換留学生の意外な多さに驚きました。そんな中、私はハワイで冬休みを過ごしました。
ハワイ大学卒業式
欧米諸国の卒業式と言えば黒のガウンに正方形の帽子ですが、ハワイ大ではSchool Colorの深緑色です。そしてハワイの卒業式で一番の特徴は、卒業生が受け取るLeiという首飾りです。Leiは生花で作られたものが一般的で、歓迎・祝福の意味を込めて贈るものです。ハワイの卒業生は式後に家族、友人からたくさんのLeiを受け取ります。私が式を終えた友人に会った頃には、みんな完全に首が見えなくなってしまうくらいの量のLeiを受け取って「首が折れる!!」と言っていました…。首にかかっていたLeiの中に、飴をつなげて作られたCandy Leiや$1札の連なったLeiもあり、手作りのユニークなものがあることが、アメリカらしくて面白いなぁと感じました。
Honolulu Marathonでボランティア
期末試験の始まる直前の週末に、日本でも有名なHonolulu Marathon 2011が開催されました。何人かの友人はランナーとして出場しましたが、私は友人と2人でMedical Translator Volunteerとして参加しました。ホノルルマラソンはハワイの団体によって開催されますが、JALが協賛していることや、多くの日系旅行会社がツアーを企画しているので、毎年日本人のランナーが多数参加するイベントとなっています。
Medical Translator Volunteerは救護所で怪我や体調の悪くなってしまった日本人ランナーと医療担当者の間で通訳をするものです。残念ながら、私の担当シフトはゴール地点で開始後9時間後の午後2時からだったため、救護所に来る人はほとんどいませんでした。しかし、心臓や肺など、体の内部の痛さやその程度をいざ英語に訳そうと思うと本当に難しかったです。また「湿布」や「消毒液」など専門的な単語がすぐに出てこなかったり、うまく説明できなかったり、自分の力不足を感じて悔しい思いもしました。
患者さんがいない間は、フィニッシュゲートのそばでランナーを拍手で迎えたり、ハイタッチしたりもしました。フラの衣装で同時にゴールした4人組、小学生のいる5人で走り切った家族、手をつなぎ笑顔でゴールする老夫婦、支えあいながら完走して涙を流す親子…ボランティアの私のほうが、いろんなランナーの方々から本当に大きなパワーをもらいました。このボランティアをきっかけに来月開催される現地のマラソン大会に、今度はランナーとして出場することにしました。
スキューバダイビング(オープンウォーター)ライセンス取得
ハワイにいるうちにいろんなマリンスポーツに挑戦しよう!!と思いながら、チャンスが作れずに1学期が終わってしまいました…。しかし年末、友達から「スキューバダイビングのライセンス取らない?!」と誘われ、12月30~31日に講習を受けました。
講習は朝8時ごろと、まだ日が出て間もない時間から始まります。さすがのハワイも冬の朝は肌寒く、水はまだまだとても冷たい時間から海に入ります。(冬の海はよく晴れた日の昼2時ごろでも冷たいです…)
スキューバダイビングは酸素ボンベを背負って海に潜ります。陸上では重いだけですが、水中でボンベにつられて体が浮かないように調節することのほうが大変です。また始めてすぐのうちは水中で息ができることに慣れず、過呼吸気味になってしまい、酸素があるのに苦しいしんどさというのを初めて体感しました。しかし、一度潜ることに慣れると海の中の世界を魚になった気分で泳ぎまわれます。一緒に潜る人とハンドサインで意思疎通をしながらサンゴの間を通り抜け、魚と一緒に泳ぐことがすごく新鮮で楽しいです。午前のみ2日間の講習とペーパーテストを終えてPADIという団体による正式なライセンスが取得できました。ハワイにいる間に少なくともあと1回はダイビングをしようと思います。
Maui島への旅行
年が明けてから、ハワイ8島のうちの1つであるマウイ島に2泊3日の旅行に行きました。マウイ島にはUHMのあるオアフ島から飛行機でたったの30分でつきます。オアフ島の次に観光で栄える島ですが、ワイキキのように密集した観光地ではなく、自然が広がっていて、よりのんびりした雰囲気が味わえる島だと感じました。
この旅行で一番印象に残っているのはハレアカラ山頂から見る日の出ツアーでした。
ハレアカラ山は標高3,000mを超える山で、山頂まで行くと雲の上に出ます。山頂には日本の天体観測所があることでも有名です。山頂までは車で登って行けるため、人気のツアーとなっています。まだ暗い、午前3~4時から車で山頂を目指し始めます。富士山並の高さまで行くため、気温も真冬の日本の早朝くらいになります。私はありったけの服と防寒具を着ましたが全然だめでした…。痛みを伴う寒さに耐えてようやく空がオレンジに染まってくると、目の前に広がる雲海がはっきりと見え、自分が雲より高い所にいるんだと実感しました。一面に広がる雲の下からきれいなオレンジ色に光る太陽が出てきたときは、周りにいた人みんなで歓声をあげました。人生で一番の、忘れられない初日の出になりました。
もともと自然の多いところが好きな私にとっては、とても楽しく、オアフ島とはまた違ったハワイを体感できる旅行となりました。もしハワイに留学されるなら絶対どこか1つはほかの島、ネイバーアイランドに行くことをお勧めします。他島を訪れることで、ハワイはホノルルだけ、オアフだけ、といった固定概念をなくしてもらえたらいいなと思いました。
今回冬休みは結局準備が遅かったり、いろんな都合でアメリカ本土への旅行をあきらめてしまったので、次の春休みには行こうと計画中です…。なので、留学前の方はぜひ、大学の休み期間や各国の祝日を調べておくといいと思います。また現地で開催されるイベントも早期申込みするとお得なのでぜひ調べてみるのもいいと思います。忙しい留学準備の合間に楽しいHolidayのことも考えてリフレッシュしてみてくださいね!!