ハワイ大学のオリエンテーションは2つあります。
1つ目はビザクリアランス(Visa Clearance)といってISS(International Student Services)という龍谷大学でいう国際部のような部署が開催するオリエンテーションです。このオリエンテーションには入学書類やパスポート、海外保険加入証明などの書類を確認する目的があります。約20人の留学生が小さな会議室に集合し、1時間前後でISSの役割や留学プログラム中のアメリカ国外の旅行、大学内外でバイトをする方法などの説明を聞きました。交換留学生はオリエンテーションの日程を選択したうえでWebサイトで予約し、このオリエンテーションに必ず参加する必要があります。
2つ目は、海外留学生すべてが集まるオリエンテーションです。25か国以上から来た200人以上の多様な留学生が参加します。参加者の中には、交換留学生だけでなく修士や博士を修得する目的で入学した学生もみられました。このオリエンテーションでは、学生生活においての注意点、各施設の使用方法、ハワイの歴史や言語の紹介などの説明が3時間程度あります。ISA(International Student Association)という留学生から結成される学生団体が多くを取り仕切っており、留学生活においての質問などに気軽に答えてくれる時間も設けられました。これらのプレゼンテーションが終わると修士、博士、MIX(Manoa International Exchange)などの学生ごとに部屋を移動します。龍谷大学から交換留学に来る学生はMIXに分類されます。移動後は名前と自国での大学名、学部を発表する自己紹介の機会が設けられ、ここで同じ学部を専攻している学生を覚えていると後々友達になりやすいです。ここでUHカードという学生証の作り方や、学内寮、履修登録等の説明が終わると、少人数のグループに分かれてISAの学生によるキャンパスツアーが行われ、図書館やジム等の学内施設の利用方法を教えてくれます。
キャンパスツアーが終わると、屋外のカフェテリアでウェルカムパーティーが行われます。上記した2つのオリエンテーションの参加は必須ですが、このパーティーの参加は自由です。このパーティーはピザやクッキーを食べながら留学生同士で自己紹介をしあいますが、友達を作るいい機会になるのでぜひ参加をおすすめします。この際に、ISAの学生に教えてもらいながら現地の口座を開設することもできました。ISAの参加を希望する学生は、後日開催されるISAのウェルカムパーティーのチケットを2ドルで購入することもできます。
ハワイ大学の学生は、オンキャンパスかオフキャンパスという学校内か学校外の住居を選択することが出来ます。しかし、オンキャンパスの寮はとても人気があり、オンキャンパス寮の入居の希望をメールで出した後、抽選で決まるため入居できる確率は約1/2だそうです。オンキャンパス寮に入っている友人に話を聞くと、多くの部屋が2人以上のシェアルームでルームメイトを選べず、また10万円以上もするミールプランに必ず加入しないといけないため、通学には便利ですがあまりお勧めはできません。
私は大学のホームページに掲載されていた大学外の寮に入居を決め、日本出発の4か月前には入居書類を寮に提出しました。その寮は家具は勿論、シーツやハンガー、大きな扇風機なども備え付けられており、ミニ冷蔵庫も空きがあれば貸してくれます。ハワイでは630ドルとと比較的安い家賃で家族3人で住めそうな程の大きな部屋を借りることが出来ます。大学までは徒歩30分弱と少し遠いですが、スーパーやバス停も近く、大きなショッピングセンターやビーチがあるワイキキまでも徒歩で移動することが出来ます。しかし大通りの目の前に建っており交通量が多く、大きな病院も近くにあることによって救急車の音など一日中騒音がたえず、窓を開けることができない為に部屋がとても暑くなり、入居後1週間ほどで引っ越しをしました。
ハワイでの部屋探しは日本よりも比較的簡単で、年中多くの寮やアパートなどがネット上で入居者を募集しています。コンドミニアムやアパート、寮などから選択し、またそのうえで家具付きや食事の有無などの条件を指定して検索することが出来ます。ルームシェアを希望する学生は、大学のポータルサイトからルームメイトの募集サイトの閲覧も可能です。私は大学から徒歩7分という好立地で、リフォーム仕立てでまだ入居者がいないというシェアハウスを運よく見つけることが出来、そこに入居を決めました。以前の寮を引き払う際には、敷金から契約時の期間よりも早く退居する違約金を引いた小切手が退去後2週間で現在の寮に送られてきます。退居時には部屋に不具合がないかどうか退居者立ち会いの上でチェックがあり、何か部屋に不具合があった場合は敷金からその修理代などがひかれるので気を付ける必要があります。
さて、新しいシェアハウスは大学から近いということで近所には学生用シェアハウスが立ち並んでおり、とても静かな環境で生活できます。窓も二つあることでTrade Windsという風が部屋の中に入ってくるのでとても涼しく快適に過ごしています。ハワイでの住居を決める際には、治安の良さやバス停など交通の便は勿論、最寄りの通りの交通量の多さや窓の配置を考慮する必要があると実感しました。これは”yelp”というサイトで寮やアパートなどハウジングのレビューを英語で見ることができます。住居を決める際には、事前にここで口コミ情報を得ることをお勧めします。