Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ハワイ大学マノア校
2016年11月号 国際学部 E.O

①治安、危険を感じたこと、トラブルについて

 

私が住んでいるのは、イーストマノアでワイキキなど栄えている方面とは逆に位置しているので、とても静かで治安はとてもいいと思います。

しかし、バス停や道路においてあるベンチ、スーパーの外などでは、よくホームレスの方を見かけます。

実際に来るまでは想像しづらいと思いますが、ハワイにはホームレスの方がたくさんいます。これもワイキキ方面に近付けば近づくほど多くなります。

何か危害を加えられたわけではありませんが、やはり近くにいると少し怖く感じます。あまり高価なものを身に付けていると、ホームレスの方に関わらず、狙われやすくなるので、比較的ローカルの人と変わらないような恰好をしていつも過ごしています。

キャンパス内もお昼はとても安全な場所だと思いますが、夜になるとライトもなくとても真っ暗になります。バスのルート数や本数も夕方ごろを境目に少なくなるので、なるべく日が出ているうちに帰るように心がけています。

何もわからなかった8月頃は、よく男の人に声をかけられていました。「どこか行きたいの?」「いまなにしてるの?」「暇なら遊びに行こう」「連れて行ってあげる」と、フレンドリーに声を掛けてきますが、全員が親切な方ではありません。必ず彼らの口車に乗せられないように注意する必要があると思います。一人での行動はなるべく避けたほうが身の安全に繋がります。注意すべきことは日本で暮らす場合とあまり変わりありませんが、日本よりも治安は確実によくありません。自分の身は自分で守るという気持ちをどんな時も忘れないようにしなければ、いつか危険な目に遭うかもしれないといつも心に留めています。

 

②パールハーバー(真珠湾)

11月の中旬に、日本人の友達数名とパールハーバーに行きました。パールハーバーといえば、日本とアメリカの関係を大きく変えた場所、太平洋戦争の始まりの場所です。日本人として、せっかくハワイ留学に来たのなら、アメリカ目線で描かれている戦争を学びたいとずっと思っていて、やっと時間に余裕が出来た11月に訪れることが出来ました。

 

アリゾナから流れ続ける油

 

まず、30分ほどのショートムービーを見ました。どのように日本が真珠湾攻撃を仕掛けたのか、それに対する米軍の動き、市民の悲しみなどが描かれています。そのあとに、USSアリゾナという船が日本軍によって沈められた場所へ行きました。戦没者、戦後亡くなられた米兵の名前が刻まれた大きな壁があり、こんなにもたくさんの人が亡くなってしまう戦争とは一体何なのだろう、と考えるきっかけになりました。また、沈んだアリゾナからは、いまも油が流れ続けています。実際に海に流れる油を見て、環境破壊の原因にも戦争はなり得ることを学びました。

 

その後バスで戦艦ミズーリ記念館へ行きました。こちらでは、期間限定かもしれませんが、日本軍の兵士(特に特攻で命を落とした若者)の直筆の手紙と訳が展示されていました。どの手紙を読んでも、特攻隊として日本のために命を落とすことを誇りとしていました。今の私たちには到底考えられないと思います。彼らの真意がそこにあったのかはわかりませんが、少なくともいまの平和な日本を気付いてくれたのは、彼らのおかげであると改めて強く実感しました。

 

 

USSアリゾナとミズーリは海の上で直線状に並んでいます。真珠湾攻撃によって沈められたアリゾナと、無条件降伏に日本軍が調印したミズーリ戦艦です。この二つは、戦争の始まりと終わりを示しています。是非、ハワイへ留学された場合はパールハーバーを訪れてみて下さい。決して楽しいとは言えませんが、それ以上に大切なことを教えてくれます。中にはアメリカのバイアスがかかっているものもあり、怒りを覚える場面もありますが、アメリカ側の視点に立って戦争を学ぶ経験になります。帰国するまでに、少なくともあと一度は訪れたいと思います。

 

 

直線状に並ぶアリゾナとミズーリ