Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ハワイ大学マノア校
2018年3月号 国際学部 H.A

現地の学生・友人について

全体的にハワイ大学の学生を見ていると、多様性をひしと感じます。ハワイ州やアメリカ本土の出身の学生が多いとは思いますが、その他の地域からの留学生も多数いるため、キャンパスを歩くだけで多様な文化背景をもつ学生たちを目にします。そのため、日本からの留学生としてハワイ大学に通っていても、あまり孤独だとか居心地が悪いというようなことは感じません。

また授業中に現地の学生は、理解できないことがあった時や何か疑問があるときは、すかさず質問をするという場面に多々出会いました。これは私が現在履修している授業での経験に基づいてのことであるし、現地の学生全員が上記のようであるわけではありません。しかし授業を中断させることを気にせずに教授に質問をすることは、私が今まで取った日本の大学の授業中の学生とは違うところだと感じました。また、それにより授業に参加する他の生徒の理解も同時に深めることができると考えるため、個人的には良いことだなと思いました。

以前ハワイ大学の広大さに言及したかとは思いますが、広いキャンパス内を移動するためにスケートボードを活用する学生をしばしば見かけます。しかし彼らはスケートボードに乗ることにとても慣れていて上手に乗り回すため、高速で移動していても、転倒しているところは見たことがありません。日本にいた時にスケーターファッションという言葉を耳にしたことがあったのですが、なるほどこれがアメリカの現代のスケーターファッションかと彼らの服装を見て知ることができました。

服装に関して言えば、女性の学生なら、気候柄、肌を露出するスタイルをよく見ます。肩を出すトップやキャミソールやタンクトップなどをカジュアルにデニムパンツと合わせてきている学生もかなりいますし、冷房が寒い教室用に羽織を持ってきている学生もいます。靴については、あまりヒールのパンプスをはいている生徒を見ません。大方ビーチサンダルを含むフラットなサンダルやスニーカーを履いている学生が多いです。時々スエード(フェイクスエードも含む)素材のショートブーツを履いている学生も見ます。男性の学生についてはあまり着目していなかったのできちんと把握できていませんが、よくTシャツ、スウェット、短パンやジーンズを着ているのを目にします。

友人に関しては、日本人のお友達が割合的には多いのは確かです。これはなぜかというと、ELI(英語のそれぞれのスキルについて学習するコース)を前セメスターも今セメスターも履修していて、そのコースの授業には日本人の学生が多いためです。こちらで仲良くなった日本人のお友達は全体的に見て私よりも若い子ばかりですが、年齢の差も全く気にならないくらい気さくに接してくれます。また、日本人のお友達は寮暮らしをしている子が多いため、ホームステイをしている私とは違った過ごし方を知ることもでき、とても興味深いです。私は留学当初から、現地のお友達を絶対作るぞと思っていたのですが、今まで過ごしてみてそれは簡単なことではないと思いました。友人を作る方法として、大学で誰にでも声をかければ良いじゃないかと言う方もいるかもしれませんが、それは可能ではありますが、相手に驚かれたり怪しまれても困りますし、それにはなんらかの流れ、適したコンテクストがいるかと個人的には思います。また、人の多いレストランやバーなどに行って交流したら良いという意見もあるかもしれませんが、これに関しては治安の問題が伴います。私たち留学生は自分の身を自分で守らなければいけません。また、行きずりに出会った方をあまり信用しないように留学前に説明されたため、この方法にての友人作りはあまりしていません。私にはたくさんの友人を作ることよりも日本に生きて帰るほうが重要です。

また、現地の友達におすすめしてもらったアプリ、Meetupを使って英語を話すグループのイベントに日本人のお友達と参加したことがありますが、このイベントは確かにためにはなりますが、英語の発音に重きを置いたレッスンや英単語を言う簡単なゲームなどで構成されており、心から楽しいとは思えませんでした。

ハワイ大学の授業で出会うクラスメイトは、お友達になりやすいのではと思います。なぜなら、履修する授業が自分自身の興味分野に関係している限り、共通点があり話の話題ができやすいからです。私の一番なかよしのハワイ出身のお友達はファッションのクラスで出会いました。この授業では教授が親切にも、一番最初の授業でおとなりさんに連絡先を聞くという時間を設けてくださり、その時に話せたのが彼女でした。その後の授業ではよく席順が彼女の横になり、緊張しなくなっていき3回目か4回目の授業でインスタグラムを交換し、自然と仲良くなっていきました。いまでは一緒にテスト勉強をしたり、宿題を助け合ったりしています。また、ひとつお勧めのお友達の増やし方としては、信頼できるお友達の友人を紹介してもらうというやり方があると思います。お友達の友人も共通の趣味を持っていることが多いし、お友達に自分のことを紹介してもらえて、自然な流れができると思います。

また、少人数制の授業も今学期履修していますが、授業中に私がうまいことついていけていない時にはクラスメイトが助けてくれます。むやみやたらにたくさんの学生に話かけるより、親切に接してくれるクラスメイトと仲良くなったほうが個人的には安心感があり、状況においても、たくさん話しかけるのに十分に自然だと思います。

私は信頼できるお友達が数人いたら満足するため、希薄な関係で多数の友達を持つことをそこまで重要視していません。今までに一度だけ、もっと話かけまくるべきなのではないか、シャイというレッテルをはられたままで良いのかと苦悩したことがありますが、アメリカ本土にすっかり住み慣れた高校時代の日本のお友達から、日本の大学でも、手あたり次第に周りの生徒に話しかけることはしないから、授業でたくさん友人ができないからといって心配する必要はないよという言葉をもらって、安心したという出来事があります。ですから、授業中にたくさんの人に話しかけられなかったとしても自分自身をあまり責める必要はないと思います。

安全に、自然にお友達をつくっていけば問題なく留学生活を充実させることができると思います。

3月の振り返り

3月は初旬、中旬と学校へいったら、おわりの方は春休みでした。

3月の最初のほうには、Kawaii konという日本でいうコミケのようなアニメの大会を仲良しのお友達に紹介してもらい、一緒に参加させてもらいました。そのコンベンションではハワイではどのようなアニメ、またアニメキャラクターが人気があるのかを知れたりコスプレをしている人もたくさん見ることができて、楽しかったです。

3月の半ばころには、機内持ち込みができるスーツケースを探しました。ホストマザーにお手頃な価格でスーツケースを手に入れることができるお店を聞いたところ、ROSSが良いのではとの提案をうけたため、ROSSのいろんな店舗を回って探してみました。私はワイキキとアラモアナとカハラの店舗に行ってみて、最終的にはアラモアナの店舗で軽くてカギがついていて頑丈そうなものを50ドルくらいで買いました。元値を見てみると少なくとも2倍以上の価格で設定されていたのでお得に購入できたと思います。私がホームステイさせていただいているお家はアラモアナからThe Busを使わないと帰れないエリアに位置しており、以前からThe Bus への大きなスーツケースの持ち込みについて禁止されていることを知っていたため、この大きさは大丈夫だろうかと心配していましたが、ROSSでの会計時に、店員さんにThe Busへの持ち込みが許されるか尋ねてみたところ、その大きさなら大丈夫だよと答えてくれたため、Lyft(個人タクシーのようなもの)を使わなくても安心してThe Busで帰宅することができました。

 

 

 

3月末ころは一週間くらいの春休みがありました。私はお金がなく、春休み明けには試験が2つも控えていたため、あまりお出かけはしませんでした。春休み中にSNSで日本の友達が桜やお花見の写真を投稿していて、日本らしい春をとても恋しく感じました。あのやわらかなピンク色をそよそよと風が揺らす風景をいかに自分が好いていたかということに気づきました。ハワイではあまり桜の木を見かけません。大学のハミルトン図書館の近くで一本だけ桜のような花を咲かせていた木を見かけたのみです。

3月は特別に何かを頑張ったというわけではありませんが、今期の授業にすっかり慣れていった月ではあると思います。私はまだまだ努力が足りないし甚だ能力不足であるということは自覚しているため、健康に気を付けて日々できることをしていきたいと思います。