この留学を振り返って
このヒューロンユニバーシティカレッジへの留学は、自分を勉学の面だけでなく、人間として大きく成長させてくれたと感じています。留学して初めのころは、オリエンテーションなどを含めて楽しいイベントが沢山あり、まさに自分の中での理想の留学でした。
しかし、授業が始まってからというものの、自身の能力では現地の授業についていけないという現実に毎日向き合わされ、非常につらい経験をしました。なかでも自分が専攻している科目と似たような授業では、学期末に2000字のレポートの提出が求められました。今まで2000字ものレポートを英語で書いたことなどなかった自分にとっては、それだけでも十分なプレッシャーになりました。そのうえ論文の書き方も、日本で経験してきたよりもハイレベルなものが求められ、その論文がものすごく大きな壁に思えました。さらに学期末にはほかの授業と課題の提出が被るので、その時期は留学で一番忙しい時期で、苦しい時期でもありました。
しかし疲れ切っている中、現地で仲良くなった他国の留学生から、「完璧を求めなくてもいいんじゃない?」という言葉をかけてもらい、気持ちがすごく楽になったのと共に、この留学で大事なのは、単位認定を目指して勉強することだけではないということに気づくことができました。この8カ月で自分が得たものは沢山ありますが、人との繋がりが自分にとっては一番貴重でした。
帰国後どう留学経験を活かす予定か
まず初めに自分の頭に思い浮かぶのは、上で話した自身が得たものの中の1つである行動力です。留学中にもあらゆる疑問と直面し、自分でどのようにすればその問題は解決することができるのか、またそれは自分が思案したいことで、自分にできることがあるのかということを考えることがありました。しかし思い立っても、数カ月で去ってしまうカナダで行動を起こすのは簡単ではありません。そのため、帰国後に自身の得た行動力で留学前よりも自発的行動をとる予定です。
語学の面に関しては、自分にとって8カ月という期間は、英語を習得するには大変短いものであったため、帰国後はカナダの社会問題などの記事を読み解くなど、タイムリーなことを勉強し、語学力のさらなる向上と世界で今何が起きているのか、ということについて勉強を引き続き行う予定です。
今現在真っ先に思いつくものでは、4月後半にトロントで起こったテロ事件についてです。現地で新聞を入手したので、今現在どのような状況で、カナダのメディアはそれをどのように報じているのかを分析したいと思っています。それに先ほどの行動力を足し、第三者にも伝えることを最終目標としています。
もっと先の将来的な予定としては、この海外での経験を活かし、旅行関係の仕事につくことです。日本にとって自分たちが社会人になる2020年は大きな年になるので、一社会人として活躍できたらと考えています。