Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

キングス・ユニバーシティーカレッジ
2011年2月号 経済学部 Y.T

試験について

前期の試験は12月の10日から22日まであり、後期の試験は4月の10日から30日まであります。前期の試験の時は、豪雪のためにキャンセルされる試験がいくつかあり、休み明けに繰り越されるという事態も起きました。試験時間の長さは龍谷大学のように決まってはおらず、その教科によって異なります。期末試験の場合は、3時間から4時間などのものがたくさんあります。試験が行われる日程や時間は、普段の授業が行われる時間や場所とは異なります。こちらには春休みというものが基本的にありませんが、大学生は2月に一週間reading weekというものがあり、今年は2月の20日から27日までありました。この前後にも中間試験などが被り、私の多くの友達はどこにも行けず、勉強をして過ごしていました。しかし、多くの学生はカナダ国外へと旅行に行っていました。

余暇の過ごし方について

ロンドンは決して小さい街ではありませんが、とても静かで学生の街といった感じです。トロントやバンクーバーなどの大きい都市以外、カナダの多くの地域は自然が多いのが特徴で、遊ぶところがあまりありません。週末になると多くの学生がクラブに出かけます。私の場合は、友達とパブなどに飲みに行ったり、ボーリングやカラオケ、トロントに出かけるなどをしています。あとは誰かの家で映画を観たり、たくさんの料理を作ったりなどして、友達と頻繁に一緒に何かをしています。1人でゆっくり過ごすのも好きなので、本を読んだりDVDを観ることもあります。しかし、こちらでは頻繁にテストや課題などを容赦なく出されるので、課題をやって過ごすことも多いです。私のカナダ人の友人などは、遊ぶ時は遊ぶ、勉強をするときはするという風に、メリハリがきちんとついている人が多いので、自分もしっかりしなきゃと、いい影響を与えてもらっています。 また、こちらではまだ雪の日が多かったり、極寒が続いているので、外に出るのも大変になって、寮に閉じ込められる日もたまにあります。

寮生活について

寮で生活をして半年以上が経ちます。キングスのすべての寮は2人部屋になっていますが、追加料金を払えば1人部屋にすることも可能です。寮生活では楽しいことばかりではなく、様々な問題もたくさんあります。1つの部屋で他人同士が2人で暮らすのには、色々と悩まされることもあったり、長く暮らせば暮らすほど、相手の今まで見えなかった部分などが見えてきます。私は寮に申し込みをするときに、初めは1人部屋にしようかと思いましたが、せっかくの機会だからと2人部屋で申し込みました。寮に入ってから少し経つと、ルームメイトとの間で誓約書みたいなものを書かされます。例えば、友達を部屋に入れるのはいいか、お互いの私物を共用するのか、勉強などをしている時の対処法などです。しかし、私のルームメイトはいい子なのですが、自分で言った約束を忘れ、私が寝ているときにも友達を連れてきたり、私がいない間に部屋でパーティをして、私の物が汚されていたり、また、私の所有物がなくなっていたり、他にも色々受け入れ難いことが起きました。しかし、それは実際に私の目で見たわけではないので、何も言うことができません。しかし、他のことについては話し合いをしました。最初は、言わなければわからないのかと不思議に思いましたが、思っていることをきちんと言うのがこちらでは大切ですし、きちんと話せばわかってくれます。しかし、キングスの寮は基本的に新入生だけですので、入りたての頃は皆新しい大学生活にうかれ、様々な問題が起きたり、そのためにミーティングなどもありました。共同生活で大変なことは、相手を理解し尊重すべき所は尊重して、問題があったら黙っていないで話すということです。他人同士だから、すべてを理解するのは無理ですし、ルームメイトが必ずしもいい人だとは限りません。文化の違いかなとも思っていましたが、他のカナダ人の子に相談をしたら「それは文化の違いとかじゃなくて、その人が常識がないだけ。そういう風に、カナダ人皆が同じだとは思わないで」と言われました。確かに私は、文化の違いだからという風に思い込んでいただけでした。国民性というものはありますが、その人を同じ1人の人間として受け止め、考えることが、留学ではとても大切だと気づきました。