冬期休暇について
試験期間は12月8~19日でした。通常生徒は自分の試験が終わってから24時間以内に寮を出ないといけないのですが、キングスでは留学生など特別な事情がある人は申請すれば冬休み中も寮に残ることができます。私は試験が早く終わったので、少し寮に残って友達とクリスマスパーティをしたり、前期で帰国する留学生たちと会ったりしていました。
クリスマス前にはモントリオールとケベックシティに旅行に行きました。オンタリオ州の北にあるケベック州はカナダの中でもフランス語が話されている地域で、どこへ行ってもフランス語が聞こえ、現地で知り合いになった人と少し話す機会もあったので、フランス語を履修している私としてはすごく面白かったです。地下鉄の駅員さんに乗車券のことを尋ねようとしたとき、いくら英語で話しかけてもフランス語でしか答えてくれず、親切な通りがかりのお姉さんに通訳してもらうというハプニングもありました(笑)。ノートルダム聖堂や聖ジョセフ礼拝堂といった前から行ってみたかった教会にも行くことができました。クリスマス前だったのでヨーロッパ風の街並みと相まって街のイルミネーションがとてもきれいでした。
その後しばらくトロントの知り合いの家にステイしました。日本の知り合いにこちらで会うのは何だか不思議な気分ですが、海外で頑張っている日本人と会うと自分も頑張って勉強しようという刺激をもらえます。またトロントはやはりカナダの第一都市だけあって、ロンドンとは違い都会です。数日のステイでしたが、アジア料理を食べに行ったり、友達を紹介してもらったり、買い物に連れて行ってもらったりと満喫できました。遊園地や動物園、スポーツ観戦など観光するところや遊べるところもたくさんあるようなので、また休みにでもお邪魔したいです。
クリスマスはカナダの家庭にステイしている友達のところで過ごしました。クリスマスはカナダでは一大イベントです。他の友達の家でも見たのですが、カナダの家庭ではクリスマスツリーを飾ってその下に各人家族へのプレゼントを置いておき、クリスマスの日の朝にみんなで開けます。ちなみにサンタさんからのプレゼントはちゃんと別で25日の朝にツリーの下に置かれているそうです。私もステイ先のホストファミリーからたくさんプレゼントを頂き恐縮しました。24、25日の夜には親戚の家族が集まりみんなでクリスマスディナーを食べました。伝統的なカナダのクリスマスが経験できて、友達とそのホストファミリーに感謝しきれません。ちなみに26日はBoxing dayといって、どの店でも大セールがあり冬物などかなり安くなっているので、是非ショッピングに行くべきです!
ロンドンに戻るともう雪が積もっており、新年は友達とNew year partyで迎えました。後期が始まるのは7日からだったので、それまでは友達と会ったりジムへ通ったり授業の予習復習をしたりしてのんびり過ごしました。多くの留学生は主にアメリカの各都市やケベック州へ旅行に行き、新年はタイムズスクエアでカウントダウンするためにニューヨークで過ごしていたように思います。ほとんど人のいない寮は静かでとても快適でした(笑)。
今までの留学生活、今回の休暇で大きく感じたのは人との繋がりの大切さです。家族、日本の友達、こっちで出会った友達、日本にいた時からお世話になっている人、みんなが今の自分を支えてくれているんだなぁということを実感しました。また、旅先で偶然出会った人と交わした言葉も、一生忘れない思い出になりました。今後も一期一会の精神で人との出会いを大事にしていきたいです。また、そんな私を支えてくれる人々に恥じないよう、自分自身も後悔しないよう、残りの留学期間でできる限りのことをしていきたいです。
Information
ロンドンから旅行をする際の交通手段について少し書きます。飛行機ならロンドンの空港か、トロントまでバスで行ってトロント空港から乗れます。バスならGreyhound, Megabusが長距離バスとして有名です。モントリオール~ケベック間の移動はOrlèans Expressというバスが大体1時間に1本運行されていました。鉄道はカナダを横断するVIA Rail Canadaが一番大きな鉄道ですが、長距離用という感じで運賃も高いです。トロントからならGO Transitという電車も走っており、ロンドンまでは行かないのですがナイアガラ方面へ行くのにも利用できます。トロント市内には勿論バス、地下鉄、路面電車等把握しきれていませんが交通手段が豊富にあります。
そして気候についてですが、どうやら今年も暖冬のようで、寒い日に雪が一気に積もり、暖かい日にとけてしまうということが繰り返されています。基本は-5~-10℃くらいですが、12℃まで上がった翌日-13℃まで下がるといった気温の差の激しい日もあり、天気予報のチェックが欠かせません。