Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

クワントレン・ポリテクニック大学
2014年10月号 国際文化学部 N.K

1.環境について

クワントレンには4つのキャンパスがあり、私はその中のリッチモンドキャンパスで授業を受けています。リッチモンドは誰もが口を揃えて言うように、本当に中国人が多いです。街中でも学内でもどこにいても中国人を見かけない時はありません。学校の近くにはたくさんのレストランやショッピングモールがありますが、それらのほとんどが中国人向けに作られています。ですが、だからといって私は中国に来たような感覚を持つことは特にありません。こちらに移民している人たちは皆英語をとても流暢に話しますし、彼らから英語やカナダの文化を教わることは多々あります。また、留学生は授業の関係上サレーキャンパスかリッチモンドキャンパスを選ぶことになると思いますが、サレーと違ってリッチモンドはダウンタウンにとても近いところにあるので、週末のお出かけなどでダウンタウンへ行くときに電車で20分程で行くことが出来るというのはとても便利で良い点だと思います。

続いて住居に関してですが、クワントレンには寮がないので留学生は最初ホームステイかシェアハウスをすることになると思います。私はホームステイをしていて、学校までバスで10分ほどでとても便利なところです。ブラジル生まれのホストマザー、パラグアイ生まれのホストファザー、そして同じクワントレンの留学生のフィンランド人の女の子と住んでいます。私の周りのホームステイをしている友人は家によって様々なルールを与えられているようですが、私の家では特にルールは無く、とても自由に自分の本当の家のように過ごさせてもらっています。いつも「カナダにいる間はここはあなたの家だし、あなたは私たちの家族だよ」という暖かい言葉をかけてくれる優しい家族です。ですが、一つだけ絶対に守らないといけないのが、常に家族と連絡をとることです。今日はどこへ出かけるとか帰りが遅くなるとか誰かの家に泊まるとか、これらは必ず連絡しています。このコンタクトが万が一の時に助けになるし、関係性を築くためにも大切だと言われています。

 

2.授業紹介

現時点で私が履修している授業について紹介します。本当は私はこちらの正規の授業をとりたいと考えていたのですが、出発前のIELTSやTOEFLのスコアが望ましくなかったために最初のセメスターではELST(英語の授業)のみ受講しています。ELSTの授業はほかの授業とは違って1セメスター(14週間)をぎゅっと半分に短縮した7週間で行います。とはいえ授業の量は14週間分と同じなので、毎日の宿題の量がとても多いです。

ELST 0281 ‘English for Academic Purposes Level2’ — この授業では主にReadingとWritingを学びます。夜の6時から8時50分までという長時間の授業ですが、受け身の授業ではなく常に先生から質問を投げかけられたりグループでDiscussionを求められたりするので、いつもあっという間に授業が終わってしまいます。日本の大学の英語の授業と全然違うのがまさにこの点で、いつでも集中して聞いていないと皆が自分の意見を次々と発表していて、気づけば何の話をしているか分からないなんてことになります。また、週末の宿題はPCで作業することが多いです。オンライン上でクラスメイトとDiscussionしたりEssayを提出したりします。

ELST 0283 ‘Academic Listening & Speaking Skill Level2’ — この授業は正規の授業を取るためのノートの取り方やプレゼンの仕方を学びます。上の授業よりもレベルが高く、たくさん話すことを求められるので、発言出来なければ授業に参加していないのとほぼ同じです。この授業で一番学ぶことが出来たと思うのはプレゼンの仕方です。合計3回のプレゼンをしましたが、回を重ねるごとに皆が興味を持てるような内容や話し方を身につけることが出来るようになってきます。ただプレゼンをするだけでなく、自分の発表の様子をおさめたビデオを自分で何度も見直して改善することも求められます。このような授業は日本では学ぶことが無かったのでとても価値のある授業だったと感じています。

この2つの授業はもうpassし終えたので次はLevel3の授業へと進みます。