Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

クワントレン・ポリテクニック大学
2014年2月号 経済学部 K.I

カルチャーショックについて

私は約半年間カナダに滞在して多くの文化の違いに驚かされましたが、ここでは代表的な違いについて書こうと思います。第一に交通機関です。こちらでは移動にバス、スカイトレインを利用します。日本では定刻通りに来るのが当たり前ですが、ここバンクーバーやサレーでは当たり前の様にバスは遅延します。10~15分遅れてもお構いなしで、乗客の人達もあまり気にしません。また30分に一本しかないバスも多くあり、満員で次のバスを待たないといけない事もあるため、時間に余裕を持って行動する事が大切です。また、運転手さんがバスを止めて電話をしたりお店の人がご飯を食べながら仕事をしたりなど、日本では考えられない事も多々あります。

次にチップ制度についてですが、レストランやタクシーでは10~15%のチップを払わなければなりません。またチップが少ないと文句を言われる事や、タクシーから下ろしてくれない場合も稀にあります。次に薬物についてですが、こちらでは飲酒はかなり厳しく取り締まっている一方で、マリファナは簡単に手に入ります。パーティーに行った時や道路を歩いているとよく吸っている人を見かけます。また、ダウンタウンにあるいくつかのバーやクラブではドラッグの密売が行われていると現地の友達が言っていたので、その様な場所に行く場合は下調べをしておいた方がよいと思います。

最後にアメリカとカナダの異文化の受け入れ方の違いについて感じたことですが、以前私は留学プログラムの一つであるBIE留学を通してアメリカに4カ月間留学していました。どちらも多くの移民受け入れている国ですが、アメリカはそれぞれ文化が溶け込み合って一つの文化を形成している一方で、バンクーバー周辺ではそれぞれの文化がそのままの形で守られているように感じます。そのため、サレーでは多くのパンジャーブ語を聞く事があったり、リッチモンドでは中国語が飛び交っていたりなどカナダにいながら他の国に滞在しているような不思議な感じです。

留学を通して食べ物や、ルールの違いなど多かれ少なかれカルチャーショックを受ける事は必ずありますが、「郷に入れば郷に従え」という言葉があるように、日本の常識に捉われずにその国の文化に溶け込み、責任を持った行動を心掛けることが重要であると思います。

 

自由テーマ

言語を学ぶという事について よく留学すれば語学力が伸びるという言葉を耳にしますが、半分正解で半分間違いであるように感じます。確かに他言語の地域に身を置くことでその言語を使う事を強いられるという環境を作る事ができ、言語を学びやすくはなると思います。しかしクワントレンで日本語を流暢に話す友達が何人かいますが彼らは日本に行った事がなく、大学での授業や日本人の友達、音楽や映画などを通して日本語を勉強しているそうです。そのため、留学中ももちろん大切ですが、留学前に日本で他言語に触れ合える環境を自分で作り、語学力を身につけてから渡航する事で留学を言語習得だけではない有意義な生活にする事ができると思います。