Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ランガラカレッジ
2025年11月号 S.H

11月号では、①授業紹介②JALAWA SESSIONについて紹介します。

①授業紹介

通常の交換留学生は、各地の大学でそれぞれ学びたい授業を選択しますが、私の場合は授業選択はできず、語学学習のコースしか取れない制度になっています。そのため、私は1コースのみを受講していて、それは水曜日を除く週4回朝8時30分〜12時30分まで行われています。受講している生徒は12人で、年齢は10代から40代まで、さらに国籍も日本が大半を占めていますが、メキシコ、中国、ベトナムや韓国籍の人など多様なバックグラウンドを持つ生徒が集まっています。講義のスタイルは、小さな教室で先生の講義を生徒が壁沿いに半円を描くような構図で並んで受講します。大学の大きな講義と異なり、先生からの生徒への問いかけやペアワーク、グループディスカッションの機会が多くあり、生徒がより能動的に授業に臨めるような環境が作られていました。また、授業内容は、教育や健康、旅行など包括的な話題を一つ取り上げ、その話題についてリスニングやリーディング、ライティングなどのそれぞれの面から学ぶ形でした。面白いなと感じたのは、その話題と共にプレゼンテーション能力やスピーキング能力など各英語能力のアカデミックな使い方を学ぶことはもちろんですが、毎回取り上げられる話題が自分たちの身近なことに関わっていること、そしてその話題を少し深掘って学ぶことでした。例えば、健康の話題について取り上げたときは、睡眠障害のメカニズムや睡眠とストレスの相関関係などについて学びました。自分では知り得なかった情報を英語学習と同時に学ぶことはとても意義があったと感じています。

 

②JALAWA SESSIONについて

私は現地のカレッジで、日本語の授業を受講している生徒に向けて日本文化について知ってもらうために週に一回60分の授業、通称JALAWA SESSIONをしています。このセッションは計8回にわたって実施され、今までに「侍」「オノマトペ」や「祭り」などについて扱ってきました。一回一回の授業は、アシスタントの先生からのアドバイスもありますが私が一から内容を考えて構成し、作らなければいけません。そのため、最初の頃は準備にとにかく時間がかかり苦労したのを覚えています。また、人前に立つことが得意じゃなかったため、最初の授業前はとても不安でした。生徒が能動的にそして楽しみながら学べるように、そして学んだことをアウトプットできるように授業内では生徒への問いかけやアクティビティの機会をつくるように心がけました。先生の側に立って教える立場になると、一生徒として授業を受けていた時には気付かなったことをたくさん発見しました。例えば、生徒の注意をひく難しさや彼らの言語レベルに合わせた英語と日本語の使い分けです。この体験を通して私は、相手にわかりやすく自分の意図を説明する力であるプレゼンテーション能力、そして相手の視点に立って物事を想定する力、大きく言えば実際を想定する力がよりついたと思います。すべてのセッションはもう終了しましたが、思い返すと初めの頃は内気な生徒も多かったのですが授業を経るごとに生徒の笑顔も増えてより楽しんでくれている様子が見えて、嬉しかったと同時にやりがいも感じたとても意義のあった体験だと感じています。以下にJALAWA SESSIONの様子を写真で添付しておきます。