Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

フレーザーバレー大学
2024年 4月号 国際学部 S.H

①この留学を振り返って

 

この8ヶ月を振り返った時、留学という道を選んで良かったと胸をはって言えます。具体的になにがどんな変化を自分にもたらしたかは未だに分かりませんが、周囲から人としていい方向に変わったと言って貰えることが増えました。留学を最大の目標として大学進学を決めた私にとって、大学生活のターニングポイントになったといっても過言ではないと感じています。もちろん良いことだけではなく、辛いことの方が多かったと思いますが、留学を決断したことをこれから先も間違っていなかったと言えると思います。

最も苦悩した部分を振り返るとするならば、今までの人生で経験したことの無い「友人関係を築くことの難しさ」です。日本にいる時は言語が通じることが当たり前で、人と仲良くなるということが得意分野でした。しかしカナダという英語でのコミュニケーションを必須とする国に飛び込んで、最初の数ヶ月は日本人以外の子とどこかに出かけたり深い関係になる事は出来ませんでした。これからそのような経験をする人に伝えたいのは、自分にとって無駄な人間関係など無いということです。私自身も大家さんやルームメイトと何度もぶつかりましたが、最終的に助けてくれるのもルームメイトでした。

また、日本にいる家族の存在に数え切れないくらい救われました。私の留学を応援してくれたことももちろんですが、折れまくった私を常に信じて背中を押してくれました。

留学でマイナスな感情になることは自分を成長させるビッグチャンスなので、その感情と上手く向き合っていってほしいと思います。

 

②留学経験をどのように活かすか

 

留学を経験して一番大きく変化したのは、卒業後の進路です。留学期間のほとんどが就職活動と被っており、どの選択が正しいのかとても悩みました。漠然と英語を使いたいと考えていましたが、8ヶ月英語で生活したことによってその考えが確固たるものになり、海外と繋がることのできる仕事に絞って就職活動が出来ました。

最終的に内定をいただいた企業の中でも、英語を使う可能性の最も高い所へ入社することに決めました。

最も近しい将来が就職だったため、1番影響を受けたと感じていますが、いつかはカナダ以外の国にも住んでみたいと考えています。日本の魅力を再確認できる期間でもあったため、永住地は日本が良いと感じたのが現実ですが、留学やワーキングホリデーなどの手段でもっと色んな国の生活を点々としたいという考えもあります。

また言語が世界を広げるというのも体感したので、辞めてしまった韓国語とフランス語の勉強を再開していきたいとも考えています。カナダで出来た韓国人とフランス人の友達に英語以外で話す未来があるといいなと夢を抱いています。

保守的な自分がこのような考えを得ることがてきたのも、どんな選択肢も尊重されるカナダで生活できたからだと感じています。大学では年齢関係なく学生をしていたり、卒業後に旅に出たり、枠にはまらない人達の多さが素敵だと感じました。

なんでも自分がいいと思ったことを吸収していく前向きな人間になっていきたいと思っています。