Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マサチューセッツ大学ボストン校
2019年3月号 国際学部 R.U.

余暇の過ごし方

ここでいう余暇は学校の授業、授業のための予習、課題、テスト勉強時間以外の時間としたいと思います。

1:友達とカフェで話す

ボストンには良くも悪くも ”遊びに行く場所”が少ないので、週に3、4回程カフェに行って友達と話しています。今学期は受講している4講義中2つの授業が応用専門科目で課題やプロジェクトの内容が非常に難しいので、友人に確認してもらいながら進めているので、カフェではたわいもない会話から、授業の内容、最新のホットニュース、最近読んだ本の内容などについて話しています。

2:読書

カフェや電車の中で本を読んでいると、本について話しかけられることがよくあります。そこからそのままランチやディナーに行って話したりすることもあります。予定が入っていなくて時間に余裕のあるときは新しい人と会う機会もあるので、本だけを持ってカフェに行くことも多いです。個人的には、ペーパーブックを好みますが、Kindle以外にも、Wattpadというアプリは誰かの書いた作品を無料で読むことができ(自分の作品を投稿することもできます)、外国語の本は値段が高いので、外国語の作品を読むにはオススメです。中には、文体が整っていなかったり、文章にまとまりがなかったりする作品もあるので、ネィティブにオススメ作品を教えてもらうといいと思います。

3:勉強会・講演会・ワークショップ

以前のマンスリーレーポートでも触れましたが、ボストンには勉強会や、講演会、ワークショップがたくさん行われているので、週に1度は参加しています。日本で “コネ”と聞くとあまりいいイメージを持たない人もいるかもしれませんが、アメリカでコネクションがたくさんあって、それらを使ってさらに人間関係を広げていくことは大事な力だとされているように感じます。勉強会や、講演会、ワークショップは実際に世界で様々な経験をしている人と繋がり、話す良い機会なので、積極的に参加するようにしています。私は最近知識ノートを作っており、毎日読んでいる本や、ニュース、誰かとの会話の中で興味を持ったこと、疑問に思ったことを一つ取りあげて1ページにまとめることをしています。曖昧な知識を、文字に起こしていくことで使える知識になっていきます。勉強会に参加した際に、基礎知識が増えたことによって、より深く理解し、考えられるようになったと実感しています。また、勉強会などで会う人たちと話す際に様々なトピックについていけるようにもなります。日本ではなかなか会えない人たちと小さなグループで話す貴重なチャンスなので、最大限に活かせるよう日々の生活の中でも常に最新のトピックや自分の興味のある分野以外のニュースにも注目しています。

4:HelloTalkというアプリで外国語学習 (電話通話)

もう一つオススメのアプリはHelloTalkというアプリです。自分のネィティブ言語と学びたい言語を登録すると、マッチングする人の投稿がスレッドに出てきて、会話相手を探したり、投稿や個人チャットでも分の修正をする機能が付いています。外国語を勉強している人で、メールをしたり、話したり、勉強している言語を練習する相手がもっと欲しい人にとてもオススメのアプリです。私はここで見つけた言語パートナーとフランス語を頻繁に練習しています。ボイスメッセージや電話機能も付いています。

ボストンは知的好奇心を刺激される場所で、余暇の時間も新しいことを学んでいる時間がとても多いです。その分プレッシャーとストレスは感じやすい場所でもあります。プレッシャーで押しつぶされそうになった時や、過度のストレスを感じる時はランニングをしに行きます。ボストンでは朝でも昼間でも夕方でもランニングしている人がたくさんいます。とても景色の綺麗なランニングコースもいくつか点在しています。(残念ながら冬の期間は寒さが厳しく、地面も凍っていることもあるので頻繁には走りに行けませんでしたが。)

履修講義のレベルにもよりますが、応用科目を履修していると予習や課題にかなりの時間を要するので、常に優先順位を決めて生活するようにしています。普段はあまり何も考えずにいられる時間が少ない分、連休やbreakには旅行するなどして、バランスを取っています。

 

<留学に迷っている人へメッセージ >

留学は、留学先によってはすごくお金のかかることですし、留学に向けた準備はかなりの時間を要しますから、留学をするかしまいか決断しかねている人や、どこに留学するのがいいかわからない人もいると思います。個人的には、”留学で学んだことを留学後にどう活かしていけるのか?”を考えることが最も大切だと思います。留学において、留学でしか経験できないことや学べないことを通して自分が何を得たいのか?を考えることで、自分にとって留学が時間とお金を犠牲にするだけの価値があるのか、留学先としてどの地域を選ぶのがいいのか見えてくると思います。

私の個人的なナラティブになりますが、私が今回の留学を決めたことを周りに告げた時には、”これまでも海外での経験をしてきたのになぜわざわざ卒業を伸ばしてまで留学するのか?”、”アメリカには一度留学しているのになぜまたアメリカで勉強するのか?”と質問攻めでしたが、

・国連機関や海外のシンクタンクでの勤務経験のある人とのネットワークを作りたい 、

・大学生生活を終える前に、街が小さく公共交通機関を使って移動しやすく、様々なカルチャーオリエンテーションやバックグラウンドを持つ人が集まるワークショップに気軽に参加できる場所で生活したい 、

・高等教育機関や研究所が点在する知的好奇心を刺激する場所で自分が今後取得していきたいハードスキルを見つけたい、

・英語スキルにムラがあるのでCoherenceを意識しながら英語論文が書けるようになりたい 、

という気持ちがあったので、ボストンに留学することを決断することができました。

<意志があって留学後のビジョンも見えているけど金銭面が原因で留学を悩んでいる、躊躇している・・・という人へ >

未来への投資として価値があると思うならば、各奨学金を確認してみてください。地方自治体が行っている留学の奨学金制度や、他にも知り合いの方で自分でクラウドファンディングを立ち上げて100万円弱の資金を集めた方がいます。もしも具体的な目的や計画があるならば、留学費用の調達方法はたくさんありますから諦めないでください!!!