Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ディーキン大学
2016年10月号 国際文化学部 T.K

 

1. カルチャーショックについて

オーストラリアの学生と共に過ごしてきた中で、1番衝撃を受けたのは、彼らのアルコールの摂取量と頻度です。オーストラリアでは、成人となるのが18歳で日本よりも2年早いです。彼らは、18歳からお酒を飲むことが可能になります。毎週の様に、パーティーが開催され、皆が浴びるようにお酒を飲んでいます。驚きなのは、大学や大学の寮主催のパーティーが数多く開催されていることです。私が以前アメリカに留学した際、今回と同じ様に大学の寮に住んでいたのですが、その時はアルコールに対する規制が厳しく、寮の部屋でアルコールを摂取することは、禁止されていました。しかし、こちらでは、寮の部屋で飲酒することは、自由で規制が緩いように感じます。私は、とてもお酒が弱いので、彼らのお酒の強さには、驚かざるを得ません。パーティーがある日には、必ず彼らは会場に向かう前にウォーミングアップとして、誰かの寮の部屋に集まり、少し酔った状態でパーティーへ参加します。そのウォーミングアップの際に飲むお酒の量は、一人当たりだいたいビールの缶5本程度です。そして、パーティーでも当然お酒を飲むので、凄い量のお酒を飲んでいることになります。よく深夜に帰って来て、寮で奇声をあげている人もいます。(笑)
オーストラリアの大学生生活とアルコールとパーティーは、切っても切り離せない関係です。日本でも、「飲み会と」いう特徴的なものがありますが、基本的に知り合い同士だけで開催されると思います。こちらでは、基本的に仲良いメンバーで、固まってパーティーに出かけ、そこで、新しい友達と出会うというスタイルです。彼らは、パーティーの度に友達を作るので、Facebookの友達の数が桁違いです。日本では、多い人でも300〜500くらいではないでしょうか。私のオーストラリアの友達は、1000以上が普通で、多い人では、2000人も友達がいます。お酒の量はともかく、このようにパーティーというものが文化として、定着しているのは、日本人の私としては、少し羨ましいです。

2. 日本代表について

先日 10月11日、ここメルボルンにて、サッカー日本代表のW杯予選
日本vsオーストラリア戦が行なわれ、観戦に行ってきました。Docklands Stadiumという場所で開催されました。日本代表戦を見るのは、生まれて初めてだったので、たまたま予選時期にメルボルンにいることができて非常にラッキーでした。とても良い席を取ることができ、サッカーの迫力を、目一杯満喫することができました。日本代表にとっては、せっかく先制したのに1対1の引き分けと残念な結果でしたが、オーストラリアに留学している私にとっては、オーストラリア代表にも頑張って欲しいと思っていたので、ベストな結果だったかなと思います。
日本代表を応援するアウェー席の日本人の方々の応援の声量が物凄く大きく、オーストラリアの方々もその迫力に驚いていました。メルボルンにこれほど日本人が集まるのは、この時が最大ではないでしょうか。至るところに日本人がいて、ここは日本ではないかと勘違いするくらい日本語が飛び交っていました。スーツケースを引きずりながら観戦に駆けつけている日本のファンの方々もおり、サッカー日本代表の人気の高さも改めて感じました。留学している国と日本が戦う試合を観ることができるのは、誰もができる経験ではないと思いますし、生涯の貴重な思い出となりました。観戦できて、本当に良かったです。
さて、日本代表のトピックにちなんで、私が今回の留学で感じたことを少し記したいと思います。私のオーストラリアの友人達は、日本人と出会う機会がほとんどないそうなので、彼らにとって日本人の基準は、私になります。私の言動や態度が彼らの日本人に対するイメージに繋がります。同じ様に私も、私が出会ったオーストラリア人を基に、オーストラリアの人々のイメージを形成しています。私達の何気ない行動が彼らに対し悪い印象を与えてしまうかもしれません。私達は、留学をしている「日本代表」であるということを強く自覚し、自分の行動が、どのように文化の異なる他国の人達に見られているのかということを確認する責任を持たねばなければならないと思っています。