Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ディーキン大学
2018年9月号 国際学部 C.M

<カルチャーショックについて>

私が感じるオーストラリアと日本の大きな違いは、やはり「時間感覚」だと思います。オーストラリアは時間の流れがゆっくりしているといわれますが、それは人々の時間の捉え方による行動が大きく影響を与えていると思います。

こちらのworking timeは、早朝(7~8時頃)から夕方5時までというところがほとんどです。多くのスーパーやカフェ、レストラン、観光地などがこの時間帯、しかもぴったり5時には閉まるということが多く、驚きでした。さらに公共交通機関は、終電が早く、15分遅れは当たり前、運転手の気分による出発時間の変更、多発する交通事故は本当にストレスでしかありません。

朗らかで楽観的な休暇中の彼らは、時間の流れを忘れたかのように、何時間でもビーチやビアガーデンで過ごします。少し迷惑なのは、真夜中まで続くパーティーによる騒音です。知り合いであるなし関係なくパーティーに参加できるのは人柄の良さの表れですが、そこはまるでクラブハウスと化し、ひどい時には朝5時まで続きます。学生寮の中にあるバーベキュー広場で毎週金曜日に行われるのは、もう慣れざるを得ませんでした。

学生生活においても、彼らはかなり時間にルーズといえます。授業も遅れてくるのが当たり前だし、先生もそれを注意しません。出席をとらないというこちらのスタンスも影響を与えているのかもしれませんが、図書館などで勤勉な姿を見ているからこそ、違和感を感じずにはいられませんでした。

日本人はきっちり時間を守る文化は、正直堅苦しくてしんどいと感じていましたが、文化・慣習はおのずと備わっているもので、ルーズな彼らを理解することが難しいと感じています。ただ彼らのゆったり思考は、日本のストレス社会を苦しまずに生きていくためには必要不可欠だなあとうらやましく感じました。


<大学での勉強>

カルチャーショックと関連して、私が驚いたことは、大学の勉強量の多さです。

日本では1学期に10以上のクラスをとっていましたが、こちらは4つまでしか授業が取れません。はじめは、それだけの量で単位が本当にとれるか不安でしたが、今ではどうして4つもとったのかと後悔するほどしんどいです。

授業の長さは2時間の授業と1時間のセミナー(少人数授業)という、日本とあまり違いは見られませんが、1つの授業とセミナーに対する予習量が膨大です。私は今まで読み切れたことが一度もありませんが、だいたいどの授業も30ページ以上のreadingタスクがあり、それを踏まえた授業内容なので読み漏らすとかなり難しいです。

加えて、私は1学期を通して10個のレポートと2つのプレゼン、1つの試験があります。さらに、ほとんどの授業の最終レポートは2000字以上、成績の半分を占めることが多く、内容が専門的である上に参考文献も5つ以上探さないといけないので、留学生のほとんどが苦しんでいます。ディーキン大学には、このような学生をサポートするために、writing mentor、student mentor(学習計画を立てる)、math mentor(理系科目サポート)と専門に分かれたサポートがあります。

日本の大学は量より質という感じですが、ディーキン大学は量も質もという感じがして、学生の学習意欲の高さと、ハイレベルな大学に圧倒され、また課題を通して自分の英語力と計画性のなさを痛感しました。この留学を通して少しでも成長できていることを願います。