Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーボアカデミー大学
2023年 4月 国際学部 W.S

①現地の学生、友人について

今回はこちらでの交友関係について書きたいと思います。こちらでの交友関係ですが、私は主にオーボアカデミーの交換留学生と過ごすことが多いです。基本的に留学生同士でいることが多く、フィンランド出身の友人は多くはないです。

オーボアカデミーヴァ―サキャンパスに通う留学生は2022 autumnセメスターは19人、2023 springセメスターは7人でした。オーボアカデミーのメインキャンパスはトゥルクにあるため留学生の多くはトゥルクキャンパスに通っているようです。ヴァ―サキャンパスは教育学部がメインです。オーボアカデミーの教育学部と提携している山梨の大学から毎年5人ほど来ているようで、autumunセメスターには私を含めた8人が日本からの留学生でした。他の留学生はヨーロッパ内からがほとんどで、今年はメキシコからの留学生もいました。今年はオーボアカデミーの留学生のほとんどがLarkanという同じアパートに住んでおり授業等でもよく会うので、私はオーボアカデミーの交換留学生と一番仲良くなりました。

ヴァ―サには他にも大学がいくつかあり、交換留学生は他にもたくさんいます。ほとんどの大学が同じエリアに集まっている一方で、オーボアカデミー大学のキャンパスは少し離れたところにあるのですが、以前にも書かせていただいた通りESNのイベントや旅行で他の大学の留学生とも仲良くなりました。ヴァ―サのいずれの大学も圧倒的にヨーロッパ内からの留学生がほとんどで、アジアからが2割、南米からが1割といった印象です。

他に、フルタイムの留学生もいます。例えばオーボアカデミーのヴァ―サキャンパスにはInternational Master Degree という大学院の留学生もいます。このMaster Degree の生徒は交換留学生と同じ科目を受講していることもあり、キャンパス内でよく会います。また、オーボアカデミーにはInternational Master Degreeの生徒を中心としたÅAU International Commitee という学生団体もあります。International Commitee は留学生向けのイベント運営を主に活動しています。私はシェアメイトがこのMaster Degreeの留学生だったこともあり、springセメスターはInternational Commiteeとしてイベント運営等にも参加しました。Master Degreeの学生は2年間のプログラムで、滞在期間も長くいろんなことを知っているので非常に頼りになる存在でした。

現地の学生との交友関係は比較的少ないですが全くないわけではありません。最初のOrientation Weekでは留学生にチューターさんが付いてくれます。チューターさんとは過ごす時間も多いので仲良くなりました。また、私は履修したある科目でたまたま現地の学生と一緒にグループワークをすることになり、その子とはとても仲良くなりました。

留学終了を目の前にして思うことは、留学先の交友関係において積極的に会話に参加してみることは本当に大事です。私はなかなか人見知りで、最初は特に自分の語学力に自信もなかったので、本当にいつもただそこにいるだけでした。ですが、思い切って話しかけてみることや、会話の中で積極的にリアクションをとっていくことで、周りが自分や自分の出身地日本や関西に興味を持ってくれ、どんどんみんなと話しやすくなっていることに気づきました。最初はなかなか会話に入っていくことも、どうやってリアクションをとればいいかも正直わかりませんでした。まず、自信がなくてもとりあえず行ってみること参加すること、みんなといるのに慣れてきたら会話にもどんどん突っ込んでいってみてください。失敗したとしても帰国までの数カ月の関係です。成功したら再会を約束する最高の仲間になれます。正直、今では最初にもじもじしていた自分がとてももったいなく感じます。是非思い切って会話にも参加していってください。

 

⇑autumnセメスターのみんなとspringセメスターのみんな

⇑International Commitee主催のイベント

各国の料理とダンスを持ち寄りみんなで楽しみました。

 

②VAPPUについて

ヴァ―サで過ごしたこの8カ月の中で、最も町がにぎわっていたといえる日が4月30日VAPPU/VAPPENです。VAPPU/VAPPENは5月1日に向けた春のお祝いです。フィンランドの冬を経験したら、この春の訪れがどれほど嬉しいものか身にしみてわかります。

4月の中旬ごろからスーパーマーケットにはこの日に向けて風船が売られ、街中のどこかしらで何らかの学生イベントが毎日開催されます。二週間ほど前からフィンランドの人々は5月1日を楽しみながら待ちわびます。また、このVAPPUの期間にはSimaというドリンクとTippaleipäというドーナツを楽しみます。

4月30日昼からがメインで、ピクニックに行き友人や家族でお菓子とお酒を楽しみます。夕方6時には街中の銅像に帽子を被せるのと同時にみんなで帽子を被ります。この帽子は高校を卒業する際に被るもので、オーバーオールを着た大学生だけでなく、大人もこの帽子を持っている人はみんな被ります。その後、コーラス隊がこの日にちなんだ歌を歌いお祝いします。学生はその後5月1日の朝までパーティーを楽しみ、5月1日もフィンランドの人々はピクニックに行くそうです。

 

⇑18時になったら町の銅像に帽子を被せます

⇑4月30日のピクニックの様子