Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2012年3月号 文学部 S.K

・オリエンテーション

人民大学は9月に入学式があり、多くの留学生はその時期に合わせて人民大学へ留学します。私たちは2月からの交換留学なので半年遅れで編入生として扱われます。 なのでオリエンテーションは存在せず、後期の授業が開始する前に入学に関する様々な手続きをし、クラス分けテストを行った後に授業がスタートという形になっています。それと龍谷大学は編入なので、半年前から入学している生徒のレベルに合わせて授業を行います。その点は少し心構えをしておいた方がいいと思います。あと、オリエンテーションはないのですが、人民大学には「レンゲ会」という日本人会が存在し、現地に来てまもない私達をサポートしてくれたり、歓迎会を催してくれたりと、中国語がまだまだ未熟な私にとってはなくてはならない存在です。入学手続きも含め、現地に来てまもない頃にわからないことがあれば彼らを頼った方がいいと思います。

・環境

まずは中国、特に北京についてのイメージは空気が汚い、歩道が汚いといったことを浮かべる人が多いかもしれません。正直綺麗だとは言い難いです。朝か夕方かわからないくらい空が茶色っぽくなっている時もあれば、青色の霧のような状態の時もあります。しかし雨が降ることはほとんどないです。歩道は特に歩行者のマナーが悪いです。そこらじゅうに唾を道に吐くので、歩く時に少し気を付けています。

人民大学内は非常に充実した環境にあると思います。留学生寮のすぐ下に食堂や、大学内に生活用品を揃えている売店はいろいろあります。食堂はとにかくいろいろ試しに行った方がいいと思います。料理を注文する時も「一体これはなんだろう?」という料理をあえて注文するのも楽しさの一つだと思います。そうしていくうちに味の良し悪しが理解できてきます。それと交通面なのですが、大学の門を出ればすぐにバスや地下鉄があるので、交通面においてとても充実していると言えます。

寮内は最初のうちは少し汚いと思ったのですが、徐々に慣れていくので今は特に気にしていません。それと寮内の各フロアごとに洗濯機があるのですが、すさまじいパワーで洗濯するので、シワ等を極力つけたくない服であれば、手洗いをおすすめします。

・留学の始まり

2月中旬に私の留学生活が始まりました。まず最初に来て本当に後悔したことは、必要最低限の日常会話表現を覚えて来るべきだったことです。中国語に関して日本では週二コマ、1年足らずの勉強時間と、まだまだ無知なことが多過ぎる私にとってはこの交換留学は大きな挑戦です。今思えば簡単な単語も知らずに現地へ向かった自分が恐ろしく思えます。しかし、この自分の未熟さが学習への意欲を引き立ててくれているのも事実です。努力をしなければ授業では置いてかれる一方なので、常に授業毎の予習・復習は必須と言えます。それと現地では、とにかく自分から行動しなければ何も起きないということを実感しました。「人」も「運」も、全部自分から引き寄せてくるぐらいの行動力を養うことにおいても、留学の大きなメリットと言えるかもしれません。現地に来て最初のころは相手の言っていること、自分の伝えたい事も出来ずにとても苦しみました。しかし、そういう時こそ「失敗してもいいから、とにかく話してみる」という姿勢が非常に重要だと思いました。まだ始まったばかりですが、これからも一日一日を大切にしていきたいと思います。