Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東国大学校
2022年11月号 社会学部 H.N.

カルチャーショック

国は、日本と近く、似た部分が多いこともあり、それほどカルチャーショックを感じることはないと思っていたのですが、実際は些細な部分でも差異が見られ、驚くことが多かったです。

まず、授業では座学形式よりも対談形式が多く、発表、プレゼンテーションを実施することが基本でした。中、高時代から経験するようで、自らパワーポイントを準備し、発表内容は記憶して行う形式が基本だと聞きました。私は日本でほとんど行ってこなかった為、慣れていなく、難しい部分でした。また、授業中に当たり前のように美容の話、外見の話が登場したことも驚きでした。そして、大学でも多くの授業で毎度課題が出される部分においても、学をいかに重要視しているかを感じさせられました。

それ以外では、シニア世代が遅い時間でもカフェや居酒屋などで友人同士過ごしている場面や、他の世代と変わらないような飲酒量、揚げ物などを数品飲み食べしている場面、外に設置されている運動器具でハードなトレーニングをしていたり、ランニングをしている場面なども驚きでした。

そして、これはご存じの方も多いかもしれませんが、連絡頻度、電話の利用率が圧倒的に高いです。日本では公共交通機関での通話は制限されていますし、街中にいても通話をしている人を見かけることは多くなかったように思いますが、韓国では公共交通機関でも街中でもどこにいても、1人でいる方の3分の1程度は通話をしているように思います。

その他、ペットを飼っている人が圧倒的に多い印象です。ソウル市内、郊外関わらず、行く先々でペットを連れている人を見ますし、散歩をさせている人も多く見かけます。ペットも一緒に入店できるカフェやお店も多く、大型ショッピングモールでもペット連れをたくさん見かけました。またこの話題が、授業内にも登場したことがあるほどで、日本人の友人の多くがペットを飼いたくなると話しています。

これら以外にも、文化的な違いは、人々の性格や考え方など、日常生活のさまざまな場面で見受けられました。それらがどのような背景、理由から来ているのかを考えてみるのも面白く、興味深いです。

 

交通ルール

ソウルは特に交通が複雑で、常に多くの車やバイク、バス等が行き交っています。車両は片方2車線〜数車線あるところ、とても細い道、坂道など場所により様々ですが、しばらく住んでみた今でも正しい交通ルールについては理解ができないほどです。私も日本では運転もそれなりにしていましたが、ソウルでは到底運転できそうにないと感じます。

歩行者の立場としても、怖さを感じる場面が多いです。ある程度大きな交差点の横断歩道は二段階式になっていて、一つ目の横断歩道は信号がないのですが、よく確認して渡らないと、渡ろうとしているにも関わらず侵入してくる車があったり、止まる気もなく速度を出して通過する車があったりします。

また細い道、人通りがある道でも車が通行する場合が多く、歩行者のすぐ真横を通ったり、いきなり後退し始める車や、曲がり角からスピードを出して出てくる車などもありました。車のみならずバイクも多く、トラックの影などから突然現れる場合もあり、何度か事故寸前の恐怖を感じたことがあります。

そして、歩行者同士でも、すれ違う時に端に寄ってくれることがなかったり、ぶつかりながら抜いていく人もいたりするので、そういった部分では譲り合い精神のある日本が配慮に長けているなと感じたりもしました。自分の身は自分で守れるよう、常に注意をしておくのが事故に遭わない方法かと思います。