①授業紹介
今回は私が受講している授業をいくつか紹介したいと思います。こちらの大学のほとんどは、大学院に進学することを前提にしてカリキュラムが組まれているので、最初の学士4年間はレクチャー形式の講義がほとんどです。それらを、われわれ交換留学生が各自選択をし、受講する形になります。ゲント大学はかなり歴史のある大学なので、古くから残る木造の大講義室や、改装された現代風の綺麗な講義室まで様々です。
1つ目の授業は、Relationship between EU and East Asia です。この授業では主に「ヨーロッパ」と「東アジア諸国」の関係の歴史について学びます。1回、または2回の授業に分けて東アジアの一つの国を取り上げ、その国とヨーロッパ諸国の関係について学んでいくようなスタイルです。この授業を履修している学生のほとんどは国際関係を専攻しています。予備知識があると、授業を理解しやすいと思います。この授業のおおまかな構成としては、3時間授業のうち半分がその週のリーディング課題に対する学生のレスポンス、そして後半部分が教授によるレクチャーになっています。3時間授業、聞くと長く感じますが、だんだん慣れてきます。前半部分と後半部分の間に短い休憩時間があるので耐えられます。そしてこの授業では時折日本のことについて触れる場面があります。主に大戦期の植民地化政策のところで触れられるのですが、内容はともかく、親近感の湧く内容が出てくるのも好ポイントです。
2つ目は、Poverty, Development and Inequality in Modern African Historyです。名前の通り、この授業ではアフリカ諸国における開発や貧困、不平等さについて学んでいきます。概要としては、かつて西欧諸国によって行われたアフリカでの植民地化政策は形式上終焉を迎えたとされるが、いわゆる先進国であるヨーロッパ諸国と発展途上国とされるアフリカ諸国の間にトップダウン型の関係が未だに続いてしまっているという点を問題視するものになっています。こちらも同じくレクチャー方式の授業なのですが、上述のもののように特別にリーディングのリフレクションタイムが設けられていることはありません。その代わり、オンラインのプラットフォームに毎週授業後、ディスカッションをするためのスレッドがたてられます。そこに学生たちが各自書き込みを行っていき、これも評価の一つになります。これは、ほぼすべての授業にも言えますが、出席点はありません。その代わりに、授業内でのディスカッション参加度や、学期末レポート、口頭試験で評価が行われます。学生は、かなり入念な準備と日々の継続的な学びが求められます。
②おすすめのベルギー飯
ここから話題はがらりと変わりますが、ベルギーのおいしい、おすすめのごはんについて書こうと思います。ベルギー料理と言われればこれしかない!というものは正直言ってあまりないのですが、ヨーロッパという土地柄もあってか非常に移民の数が多く、そのおかげでいろいろな国のごはんを手軽に食べることができます。
皆さんがもしゲント大学に来られるならば、ぜひ大学近くのOverpoortにあるSnack Toshiというスナック屋さんに行って見てください。この近辺では珍しい、現金のみのお店なのですが、ここで売られているスナックのほとんどがサイズ大きめで、なおかつおいしいです。おすすめはケバブサンドですがサイズが大小あり、小さいもので6ユーロです。小さいと言っても両手には収まらないぐらいのサイズ感です。日本円にすると高く感じますが、この辺りではかなり安めの値段設定になっています。
そしてもう一つ、一般的に有名なのがフレンチフライです。オランダ語では、「フリッツ」と言います。本当に日本のコンビニの数より多いのではないかというぐらい町のあちこちでフリッツを食べることができます。ソースの種類が多いのも特徴的で、約10数種類の中から自分の好みのソースを選ぶことが来ます。もちろん2種類かけても良いです。
このように、多様な食文化を、ベルギーでは味わうことができます。ぜひ、留学にきてゲントを肌で感じていただければと思います。今月号は以上です。