Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ゲント大学
2022年10月号 国際学部 K.M

①環境について

 今回は、ゲントの環境について紹介します。大学は、観光地となっているゲントの中心部から約1キロほど離れたところに位置しており、駅からもバスで10数分とアクセスが良いです。キャンパスが市内に多く点在していますが、龍谷大学から派遣される学生はほとんどの授業をArts and Philosophyから履修するはずなので、メインのキャンパスが固まっている圏内で生活することができます。最寄りのGent Sint. Peters駅にはブリュッセル空港の駅から乗り換えなしで行くことができます。各停でも急行でもどれに乗ってもとりあえずゲントにはたどり着けるのでご安心ください。

 バスの切符ですが、駅にあるキオスクやスーパー、またはバスの車内で購入できます。車内で買うと高くつくのでキオスクなどで手に入れる方が良いと思います。ただ、運賃をきちんと払って乗っている人はほとんどみたことがありません。私も初めてバスに乗った時に切符の買い方がわからず、運転手さんに尋ねたところ、「私の仕事は運賃を回収することではなく安全にバスを運航することだ、いいから黙って乗れ。」と言われました。適当で面白いです。ただ、モラル的に切符は買って乗りましょう。電車の切符も駅にある券売機で買うことができます。券売機も英語表記に対応しています。日本のように自動改札は無いので、切符をもってそのまま電車に乗り込む形になります。

 次に住居に関して紹介します。コロナによるパンデミック以降、渡航を伴う留学は再開しましたが深刻な住居不足から、ゲントの大学寮の手配は半期留学の学生のみ優先的におこなわれ、1年間留学をする学生は、自身で住居を見つけなければなりません。私はプライベートで借りた家に住んでいるので、大学寮についてはあまりわかりません。大学の寮はいくつかあるのですが、キャンパスから近いものと遠いものがあります。もっとも近いキャンパスは新しく、部屋にプライベートバスルームが備え付けられているなど、きれいな作りになっています。ただ、遠いほうの寮は、友人曰くトイレ風呂はもちろん共同で、共有キッチンもとても汚いようです。ちなみに風呂も男女共用で数も限られており、あまり環境が良くないように思われます。

 私は、ゲント大学関係者の息子さんと一軒家をシェアして住んでいます。キッチンとリビングのみ共用で、バスルームは個別であるのでとても恵まれました。その分家賃もかなり割高ですが。この家にはもともと食器や調理器具などが用意されており、買いそろえる必要がありませんでした。洗濯機はおいていないので、1-2週に一度コインランドリーに行っています。洗濯乾燥1回で合計9ユーロするので、下着などはほとんど手洗いしています。

 次に、郵便や宅配サービスについてご紹介します。ベルギーの郵便、宅配サービスはヨーロッパ諸国の中でも特に環境が悪いと有名だそうです、、、私もその影響を受けました。こちらに到着してすぐ、荷物に入りきらなかった冬物のブーツなどを空輸で日本から送ってもらったのですが、3か月経った今でも届いていません。何度もベルギーの主要な郵便会社B-POSTに問い合わせましたが、その荷物は税関から郵便会社に受け渡されるところで紛失した、の一点張りです。あまりちゃんと調べる気も無いようで残念です。来年度以降、ゲントに行かれる皆様は、あらかじめお気に入りの衣服などは手荷物で持っていきましょう。

 

②日本食が恋しくなった時

 日本食が恋しくなる。これは間違いなく起こります。ベルギーの主食はポテトで、フライドポテト屋さんが町のあちこちにあります。ポテトに困ることはありません。ただやはり食事が単調になるので、どうしても日本食が恋しくなってしまいます。ゲント駅の近くには、Zuru Zuru Ramenというラーメン屋があります。ここのラーメンはベルギーのなかでもかなり美味しく評価の高いお店です。店主は日本で修業していたことがあり、注文が入ってからチャーシューを炙り始めるほどのこだわり用です。ただ、高価な食事ですので頻繁に行くことはできません。

 そして主食の日本米。どのスーパーにいっても大体Sushi Riceという日本米が売られています。ただ、それほど質が高い米ではないです。おいしい日本米を手に入れたければ、Dun Huangというアジア食材店に行ってみてください。これもゲント駅近くにあります。この食材店では主に日本、韓国、中国の食材を取り扱っています。ここではなんとあのあきたこまちを手に入れることができます。そのほかには、日本のカレーのルー、ふりかけ、調味料、お茶、お菓子など本当にいろいろ売っているので、行って見てみるだけでもテンションが上がると思います。

 ブリュッセルでもおいしい日本食がいろいろと食べることができます。そして少し遠いですが、隣のドイツ西部にデュッセルドルフという街には大きな日本人コミュニティがあり、居酒屋なんかもあるみたいです。ゲントからは、電車で3時間、高速バスで6時間ほどで行けます。日本を欲してしまう週末に、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。