①治安、危険を感じたこと、トラブルについて
治安、危険を感じたことですが、今のところ特に危険な目にあったことはありません。ゲント周辺は比較的治安が良いほうなので少し安心して出かけることができます。もちろん日本ほど安全で治安は良くないので、夜出歩く際や人ごみに行くときなどは注意が必要です。首都のブリュッセル近郊は、スリや強盗など、日本人が犯罪に巻き込まれるケースが多いので、そういったところに行く際は特に身の回りに注意したほうが良いです。
私が防犯対策として行っているポイントを幾つか紹介します。効果的かどうかはわかりませんが。まず、家に入る前(特に夜間)に周りに誰か人がいないか、気配がしないかを確認してからドアを開けます。ただ、街中などであまりきょろきょろしていると観光客に間違われて狙われてしまうかもしれないので、その場合はなるべく堂々と歩くようにしています。歩きスマホをしている人も、こちらではほとんど見かけません。通りすがりに携帯電話やスマホを奪われる可能性を考えると、むやみに歩きながら触ることは避けた方が良いかもしれません。
次に携行品についてですが、紐が細いものや、身体にフィットしていないカバンを身に付けることも、観光地などでは避けた方が良いように感じます。カバンを持ち歩く際は、アウターの下に身に付けると露出が減るので奪われる危険性が少ないと思います。私は、こちらではほとんどカバンを持ち歩いていません。ズボンの前ポケットに財布と携帯を入れて、そこに手も一緒に突っ込んで出歩いています。手で携行品を抑えている限り、奪われにくく、また落としてもすぐに気づけるという理由からです。そしてズボンのポケットの口がガラ空きだと心もとないので、スキニーパンツやジーンズをはくようにしています。ちなみにこちらの学生たちの多くは明るめのデニムを履いていることが多いので、なじみたい方は日本で買って持っていくとよいと思います。
ゲント近辺で唯一治安が悪いところは、過去のレポートにも書いていますが、ゲント大学から徒歩すぐのOverpoort通りです。夜になると、酒を飲んで騒ぐ学生の宝庫になっています。本当にどんちゃん騒ぎという言葉の起源はここから来たのではないかというぐらいの騒がしさです。この人の多さと酒が相まって喧嘩も続発します。この通りは木曜日の夜が一番荒れます。常駐の警備員もいますが、喧嘩を止めることはできず、ただ警察を呼ぶ人のようになっています。なので、喧嘩に巻き込まれないように飲酒はほどほどにしましょう。
そして、こちらに来た当初はあまり感じなかったのですが、残念ながら人種差別のようなことは結構あります。夜、先述の通りなどに行くと、アジア人とひとくくりにして侮辱的な言葉を投げかけてくる人が一定数います。私は基本、無視するか乗ってあげるかのどちらかで対処しています。次ゲントに来られる方はやはりこのような差別に合わないとは限らないので、受けても気にせず、気楽に行きましょう。
②おすすめ観光スポット
さて、暗い話が続きましたが、ここからはおすすめの観光スポットを紹介します。今回は、ゲント周辺に絞って紹介します。ブリュッセルなどのほかの都市はまたいつか紹介できればと思います。
画面下部左側の写真に写っているのが、フランドル伯居城です。かなり古い石造りの居城で、このお城の最も古い部分は4世紀から残存しており、歴史を感じます。そして石造りの佇まいから、かなり厳かで重厚な雰囲気も感じることができます。ゲント大学のメインキャンパスから、歩いて15分ほどのところにあります。
そして右側に写っているところが、ゲント市内で最も観光客でにぎわう、Korenmarktという広場です。大きなショッピングモールや、スーパーマーケット、某有名コーヒーチェーンなどたくさんのお店が揃っています。12月に入ってからは、クリスマスマーケットが開催されていて毎晩とても多くの人で賑わっています。12月に入るとかなり冷え込むので、私もホットワインやホットビールを飲みにしばしばここへ足を運んでいます。
冬のゲントはかなり冷え込みます。最高気温が氷点下のことがほとんどです。ゲントに来られる方は十分に防寒をして、この素敵な雰囲気に包まれた街を満喫していただきたいです。今月号は以上です。