Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

コメンスキー大学人文学部
2023年10月号 国際学部 S.Y

①カルチャーショックについて

スロバキアで感じたカルチャーショックは、街で英語がほとんど通じないということです。銀行口座を作る時も、郵便局に行った時も、英語で話しかけると英語が話せる担当に代わるから少し待っててね、と言われます。スーパーで買い物をしていても、商品名が英語で書かれているものは少なく、裏に何種類か別の言語で記載があっても、ロシア語、ハンガリー語、ポーランド語、チェコ語などで肝心な英語がありません。英語を使いたいのに日常の中では英語以外の言語に触れる機会の方が多いと思います。最初は英語圏にすればよかったと後悔もしましたが、半年以上過ごした今ではだいぶ慣れました。

また、ルームシェアでも何回か驚くことがありました。私は日本で2人部屋や3人部屋を経験していなかったのでスロバキアに限ったことではありませんが、ルームメイトやシェアメイトによって部屋の雰囲気が全く違うことにびっくりしました。初めて部屋に入るとすぐに挨拶をして、そのまま一緒にカフェテリアに行って連絡先を交換したときもあれば、同じ部屋でもほとんど余計なことは話さず連絡先も知らないまま引っ越しをすることもありました。旅行に行くときは「机の上の植物に水をあげてほしい」というようなメモが置かれていることもあって、置手紙でやり取りするのもいいなと思いました。部屋で他のルームメイトがいても気にせず毎日大声で電話する人もいれば、電話の際はベランダや廊下に出る人もいて、部屋によって様々でした。

留学前は自分がシェアルームで暮らすなんて無理に決まっていると思っていましたが、慣れてしまえば、家賃も安いし3人部屋でもいいかと思えるようになりました。

 

②食事について

私は最初、留学中は自炊するつもりがなかったので毎日スーパーのサンドイッチ、ミューズリー、フルーツを食べていました。スプーン、フォーク、お皿は先輩からのお下がりをもらいましたが、フライパンや鍋などの調理器具は自分で買わなければいけなく、面倒だったので何も買いませんでした。しかし、2月から毎日サンドイッチ(4種類くらい)を食べ続けた結果、8月頃にはサンドイッチを見ると食べる気が起きなくなり、食べられるものがなくなってしまったので自炊を始めることに決めました(調理器具は9月から1年間の交換留学生や、1セメスターで帰国する留学生からお下がりをもらいました)。

日本では、豆腐や納豆、キムチ、もやしなど料理しなくても安くてある程度の栄養が取れるものがありましたが、スロバキアではそのような食べものはアジアンショップで高いお金を払わなければ買うことができません。お金がかかる上に栄養も足りないので、サンドイッチを毎日買うよりも最初にフライパンを買うつもりでいた方がよさそうです。

留学に来て食事関係で最初に買うものは、フライパン浄水器電子ケトルナイフくらいかなと思います。少なくともこの4つは帰国まで毎日使うことになりそうなので、最初に多少お金がかかっても、2月から買っておいても良かったなと思いました。