Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2012年4月号 国際文化学部 Y.M

授業について

僕たち語学生はこちらで中国語を学ぶにあたって精読、听力,口语,阅读,写作。の5つの授業を受けています。毎日午前中に一時間半の授業が二回あり、どのクラスにもどこかの時間に一コマ空き時間があるので、毎週9コマの授業を受講していることになります。中級クラスの授業中はすべて中国語です。初めて授業を受けた時はほとんど聞き取れなく焦りを感じました。先生方は皆非常に温厚な方々で「心配しなくていい。だんだん良くなる。」と言ってくださいます。二カ月した頃には授業中の先生の話は大部分理解出来るようになりました。あと日本の授業と違うのは、授業の開始時間が朝8時からと非常に速いことです。新学期が始まってしばらくするとちらほらと遅刻してくる人や欠席する人が出てきます。朝の弱い人にとってはすこし辛いかもしれませんが中国に留学する人はそれをきっかけに朝方の生活に切り替えることをお勧めします。クラスは15人前後おり、スペイン、ドイツ、フランス、アメリカ、韓国などの国の人がいます。授業中にそれぞれの国について聞かれることもあり、日本の文化、習慣を知ってもらうとともに、他国の文化を感じることが出来る楽しい環境です。授業の形式は先生によってまちまちです。ひたすら練習問題と答え合わせを繰り返すかなり忙しい授業もあれば、教科書とは関係ない映画、観光名所の写真、などを用意していろんな興味深い話をしてくれる先生もいます。僕自身はどちらの授業にも非常に満足しています。

カルチャーショック

道路に唾を吐く、ごみを捨てるという行為はこちらでは時々見かける光景です。これは中国人の「自己を重要とし、他人、他の場所は重要ではない」という概念が関係した習慣だそうです。最近はこの習慣を嫌う中国人の人は多いようで、徐々に改善されて来ているそうです。あと中国人のひとは朝から運動をする人が多く、朝6時には既にグラウンドを走っている人、その隣では毎朝太極拳が行われています。太極拳に参加しているのはやはり年配の方々のようです。

中国のスーパー、レストランなどは店員が多いことに気づきます。スーパーの売り場にはただ立っているだけの店員さんが何人もいます。少しでも仕事の無い人を減らすため中国ではこのような光景が普通であるそうです。それでも利益がでるお客さんの多さには圧巻です。あとすごく驚いたのはネットの料金が日本に比べかなり安いことです。さらにネット環境も日本以上に整っているように感じます。学校内ほとんどの場所でインターネットが使えます。学校の外でもファーストフード店やカフェではWiHiが飛んでいるのが普通です。

北京の交通は日本人からみれば混乱しているように見えます。自動車の数がかなり多く、出勤、帰宅のピーク時には道路はかなり込み合います。さらにタクシーに乗った時は運転の仕方にもかなり差があることを感じます。僕から見るとあまりにも無理やりな車線変更が何度も繰り返され怖い思いをします。

カルチャーショックその2

他にも中国に来て驚いたことがあるので続けて書きたいと思います。まず中国では遅かれ早かれメンツ文化を体験すると思います。僕が初めてメンツ文化を感じたのは、北京大学に行った時のことです。たまたま見つけた警備員に本屋を訪ねたのですが、彼はわざわざ本屋まで歩いて連れて行ってくれ、そのまま北京大学の案内をしてくれましたし、最後は食堂に行きました。僕は自分の分のお金を出そうとしましたが「いらない、いらない。」と言って決して払わせようとしませんでした。ついさっき出会い、しかも片言の中国語しか話せない僕におごってくれるとは思いませんでした。中国人は日本人ほど他人の目を気にしない印象です。中国では日本と比べ人目を気にせずベタベタしているカップルをよく見かけます。

もうひとつ、こっちに来て気づかされるのは日本のトイレのクオリティーの高さです。北京には見た目も内装も綺麗な建物もありますが、トイレだけは綺麗ではなかったり幾つかは使えなかったりします。僕の寮のトイレも壊れて治しての繰り返しです。あと驚いたことはコピーの安さです。一枚たった1.4円でしかも著作権意識の高くない中国では本一冊丸々コピーしてもらうことも出来ます。そうすれば実際教科書を買うよりかなりお得ですし、学生にとっては使わない手は無いと思います。