Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

上海師範大学
2012年4月号 国際文化学部 Y.S

<授業について>

 ○授業の内容

私のクラスでは、读写,口语,听力,泛读の四つの授業があります。

・读写:単語を学び、文章を読んでいきます。そしてその中で出てくる文法をおさらいして問題を解いていきます。大学で中国語を学んでいたのは二年前なので少し記憶があいまいですが、大学の中国語の授業とほとんど同じだと思います。・口语:读写と同じように教科書にそって進めていきます。それに加え、二人で対話文を読みあったり、宿題の作文を前で発表したりしています。1つ残念なのは、口语の授業なのに私のクラスは会話がないことです。ほかのクラスでは会話だけで授業が終わってしまうほど会話の時間が多いらしいのですが…。読み書きは1人でできるけれど会話は相手がいないとできないので、授業で少しでも喋る機会が増やすことができればいいなと思っているので残念です。・听力:教科書の単語を学んだ後、問題を解きみんなで答え合わせをします。最初のころは本当に正解が少なかったのですが、最近はそれがだんだん合うようになってきました。・泛读:この授業はいわば速読のようなもので、辞書を使わずに問題を解いていきます。教科書に出てくる文章はさまざまな分野の話があるので、読んでいて楽しいです。また、この授業では単語の成り立ち(修飾被修飾の関係など)も学ぶのですが、漢字に慣れ親しんだ日本人にとっては簡単にできてしまいます。

○授業の雰囲気 

私のクラスは全員で25人と人数のとても多いクラスです。半分が韓国人、日本人が3人、インドネシアが5人、その他欧米人が6人です。授業の雰囲気ですが、はっきり言ってあまりよくないように感じます。なぜなら喋れるひとはたくさんいるのに授業中発言する人が本当に少ないからです。先生からも「なんでこのクラスはこんなに静かなの?!」とも言われます。しかし、喋れる人達の中にいることで勉強意欲を掻き立てられるのでその意味ではいい環境ではあります。 

 

<カルチャーショックについて>

 私の場合あまり大きなカルチャーショックはなかったのですが、小さいものをあげると以下の通りになります。 ① 痰を吐く ② 道路、乗り物が汚い ③ サービスの質の低さ

① 痰を吐く 街を歩いていると絶対に最低2,3人は唾を吐く人を見かけます。しかも悲しいことに、男性だけでなく女性にも痰を吐く人がいるのです。この前スーパーで買い物していたら、前のおばさんが痰を吐くのを見かけました。外ならまだしも屋内で吐くなんて本当にびっくりしました。でも中国ではそれが当たり前となっているので直すことは難しそうです。

② 乗り物の汚さ 中国は想像通りバイクと自転車が多いです。しかもそれらは面白いほどにボロく汚いのです。ちゃんと動くんかな?と心配になるほどのものがあります。そして車もほとんどが砂を被っていて、日本のようにピカピカの車はあまり見かけません。しかしこういうものを見ながら街を歩くのもなかなか面白いです。

③ サービスの質の低さ まず食べ物屋さんでもスーパーでも店員さんはほとんど挨拶をしません。「いらっしゃいませ」という言葉もなく、客が入ってきてもこっちを一切見ずに壁にもたれながら店員同士でおしゃべりをするか携帯を触っています。レジでも一切口を開かずこちらを一切見ず無表情で対応され、おつりも客の手に乗せるのではなく放り投げるように渡されます。またスーパーで品出しのダンボールを足で蹴って移動させているところも見たことがあります。これらは日本人からすると本当にありえないことだと思います。でもこれが中国では普通なのですが、私は未だに慣れることができず、たまにイラっとしてしまいます。しかし、すごく良い店員さんもたまにいます。良くない店員さんが多いためそういう人に会うと本当にうれしい気持ちになります。実際学校の近くのスーパーで愛想がよくて親切な店員さんに出会ったので、よくその人とおしゃべりをしに行ったりしています。

 

<蘇州旅行について> 

私の学校では一週間休みがあったので、韓国の友達3人と蘇州に旅行に行ってきました。蘇州へは思ったより近く、火车に乗って30分で着きました。火车は日本の新幹線とほとんど同じで車内もとても綺麗で、値段も片道40元と驚きの安さでした。 蘇州ではガイドブックに載っている有名な場所を5.6箇所周りました。その中で私が一番お勧めなのは、「虎丘」です。その他の庭園などは上海にある豫園などとほとんど一緒だったのですが、「虎丘」は雰囲気がとても違い、自然も多くゆったりと周ることができました。 今回の旅行は私にとって外国人との初めての旅行でした。そこで少し理解できない出来事がありました。今回運転手をお願いして蘇州を周ったのですが、目的地に着いて車を降りるときに私は彼に「ありがとう」と言いました。すると友達に「お金を払っているんだからお礼はいらないよ」と言われてしまいました。3人とも同じ意見でした。私たちのために運転することは確かに彼にとっては仕事で私たちはお金を払っているのだから当然のことですが、二日間彼を拘束して観光している間はひたすら私たちを待ってくれているのだからお礼くらい言うべきなのではないかと私は感じたのです。実際私はタクシーを利用して降りるときにでさえ「送ってくれてありがとう」という意味のお礼を言います。そのため、お礼を言わないなんて運転手さんに対して本当に申し訳ない気持ちになりました。友達の意見は私には理解できませんが、いろんな考え方(文化の違い?)があるのだなとこのことを通して知ることができました。