Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アリゾナ州立大学
2024年5月号 先端理工学部 S.M

① この留学を振り返って
 この留学を振返り一番に心に浮かぶ文字は、「楽しい」だと言い切ることができます。詳細を思い出すと、日本とは全く異なる慣れない文化に戸惑ったり、言葉の壁でコミュニケーションが難しいと感じる場面があったり、学生らしく課題に追われていたり、と困ったことや大変だったことも少なくありませんでした。しかし、全体を俯瞰すると、ポジティブな思い出が多く、苦労した経験も含めて振返るたびに笑みがこぼれてくる様な素晴らしい体験の数々でした。
今回の留学で、私が感じた最も大きな利点は、アメリカの学習環境や生活している人達に関わり、等身大で事実を知ることができたことです。私が1年間身を置いた環境は、どんなことに対しても、自分が何をどうしたいのか、を伝えなければいけない環境でした。今までの流れに身を任せていれば何とかなっていた環境とは正反対の状況に疲労を感じることも少なくなかったです。しかしそれと同時に、意思表示している人に対して、援助をしようという周囲の姿勢の強さに助けられることが多く、これは素晴らしいシステム、文化だと感じます。
今回、留学期間を振返るにあたり、渡航前に先代の交換留学生の方と話した際にその方が私に「留学すごく楽しいよ!絶対に行くべき!」と伝えてくれたことを思い出しました。その時は、新しいことに挑戦することへの緊張の方が強かった事をよく覚えていますが、留学を終えた今ならば、その方が言っていた意味がよく分かります。留学は自分を飛躍させる経験であるとともに、それ自体がとても楽しく良い思い出として自分の中に残っています。私もこれから留学に挑戦しようと考えている人に強くおすすめしたいし、この文章が少しでも次の人の背中を押す役割を担えたら幸いです。

② 留学経験をどのように活かすか
 この留学で得た私の最も大きい変化は、新しいことに挑戦する際のハードルが下がったことです。今までの私は、知らないことに挑戦する際、悪い結果や大変なことばかりに目を向けがちで、結局始めないで終わる、ということが少なくありませんでした。しかし、今回の1年間、外国で自分一人で生活しながら勉強をする、という決断をして、走りながら考え、またその結果、新しい世界には心を踊らせる様な楽しいことの方が辛い事よりも多いという事を実感しました。この経験によって、これからも新しいことに挑戦し続けよう!という気持ちがとても強くなりました。また、新挑戦への躊躇いを感じたときに、「新天地で一人であれだけやれたんだから、どんなことだって出来る!」と自分を鼓舞する材料になると思います。
また、学業面では大学院進学の際の選択肢が大きく広がりました。これまでは想像もできていなかったような、大学の勉強や将来への補助の手厚さや施設の充実度合いを知り海外大学への進学も視野にいれて考えるようになりました。
直近の目標としては海外から日本に来ている人達を、私なりの切り口で手助けできるような事業にも関わってみたいと考えています。留学中に、周りの色々な人が「アメリカを楽しんでもらいたい」という目的で色々な事を教えてくれたり、様々な場所に連れていってくれたりしました。そのホスト精神がとても嬉しく良いの印象として強く残っているので、今度は私がホストの側に廻る番です。逆説的ですが、日本の事を深く勉強しなおす必要もあるなと、改めて再認識しています。