「授業紹介その2」
11月号でも紹介したが、それから半年ほど経って少し見方も変わったと思うので改めてもう一度授業紹介をしようと思う。授業形態は前学期と同じで8時からの1限と10時からの2限の時間にそれぞれ90分ずつ授業がある。読み書きそしてスピーキング、リスニングの授業がバランスよく組まれている。前回はリスニングとスピーキングが特に難しく感じると述べたが、今は授業で学ぶ内容が難しくなったことで文法についても難しいと感じることが多くなった。初級レベルの文法を学んでいたときは、覚えてすぐに日常生活の中で使うことで定着させることができていた。しかし、複雑な構文などは日常会話の中で使うことが難しく、私にとっては習ってもすぐには覚えられないと感じる。復習をしっかりすることで定着させる必要を強く感じている。もう一つ前回授業紹介をしたときには感じていなかったことで最近感じることがある。比喩表現がとても日本語と似ているということだ。正確には日本語が中国語に似ているのだろうが、それはともかくこの点について日本人は言語理解の面で有利だと思う。その表現についての意味がわかるだけでなく、おそらく英語圏の学生よりも細かい部分までしっくりときているのではないだろうか。中国語と日本語は漢字を用いるという共通点はあるものの全く別言語だと感じる一方で、やはり熟語や表現方法については中国語に強く影響を受けていることがうかがえる。文化的にも日本文化は中国文化が根底から深く関わりがあると改めて感じ、親近感を覚えることに中国が好きな私としては嬉しさを感じる。あと2ヶ月の留学生活、気を抜かずに頑張りたい。
「新しい楽しみ方」
日本と同じように3月中旬ごろから暖かくなり始め、様々な花が咲き始める。日本にいたときは桜が満開の時期にお花見に行くことはあったが、逆にいえば春の花といえば桜というイメージが強く、桜以外の花に目を向ける機会があまりなかったように思う。中国に来てから桜以外にも様々な花が美しく咲いていることに気づいた。花を見ているととても楽しいような感動するような素敵な気分になるのではないだろうか。私は桜以外にも様々な花をじっくり見る機会があったことでそのような気分にも見る花によって変化があるような気がして、花見という行為が以前より好きになった。暑くもなく寒くもない心地いい気候であるこの時期に花を見るなど外に出ることが増えることで芝生の上でピクニックをすることも日本にいたときより多くなった。アルバイトもないので週末に近くの公園へ行ったり、学校内の芝生で夜中まで友達と一緒にお酒を飲んだり。小さな頃の家族とのピクニックを思い出した。芝生の匂いや心地いい風を感じながらおしゃべりをしたりご飯を食べたりしていると、時間がとてもゆっくりと流れているような感じがしてとても気持ちがいい。日本に帰ってからももっと芝生でピクニックをしようと思った。大学生になってから、私は割と賑やかな場所を求めているタイプだった。いまも賑やかな場所が好きなのは変わっていないが、ピクニックのように静かな場所でゆったりするのも大好きになった。中国では季節問わず親子が凧揚げをしている姿をよく見かける。子供が走ってお父さんが掛け声をかけながら手伝って一緒に走っている様子は本当に微笑ましい。友達と仰向けに寝転びながら高く上がった凧を見ながら話すのはとても楽しい。賑やかな場所に行った後には感じられない頭がスッキリしたような感覚も気に入っている。今回の気づきは特に中国だからということではなく、一気に自分の置かれる環境が変わったことで得たものであると感じるが、日本に帰ってからも中国での生活で気が付いたこれらの楽しみ方を日本でも大切にしようと強く思っている。