Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

エトヴェシュ・ロラーンド大学
2024年5月号 国際学部 M.S

留学中の就職活動

 今回は3回生以降で留学する方がいちばん不安に思われているであろう(私も不安でした)就職活動について書きたいと思います。また、これから書くことは民間企業への就職を考えている方向けなので公務員を目指している方はあまり参考にならないかと思います。結論を言うと、留学中でも就職活動をすることはできます。エントリーシートや1次、2次面接はオンラインで完結することが多いです。またいつまで留学しているか企業に伝えれば最終面接をオンラインにしてもらえるか、帰国まで待ってもらえることもあります。新卒就活は3月に情報解禁、エントリーシート提出、6月以降面接がスタートするという設定になっていますが、最近では早期化しており3回生の3月時点ですでに内定を得ている人が多いようです。3年生の10月に本選考が既に始まっている企業もあり、最近の就活スケジュールはわからないことだらけです。

 確実に準備しておいた方がいいと思うことは、スーツと顔写真を持ってくることです。留学中に就職活動は絶対にやらないと決めている人でも、留学中に考え方が変わり就活を始める可能性もあるからです。数ある選択肢の1つとして視野に入れておくことも大事だと思います。留学前と留学中はやはり考え方や感じ方が変わるものです。また、ほとんどの企業がエントリーシートと同時にWEBテストを設けているためSPI(特に玉手箱)の参考書を持参、もしくは電子版を購入することをおすすめします。しかし、私は個人的には留学に来てまで無理して就職活動をする必要はないと感じています。留学中の勉強、現地で出会った人たちとの交流、その国の文化や背景を知ることなど、留学しなければできないことをたくさん経験すべきだと思っています。もちろん自分の将来について考えることも大切ですが、留学という今しかない瞬間を大事にするべきかなというのが個人的な意見です。

 

留学してからの個人的な変化

 今このレポートを書いているのは6月の上旬で、留学生活も残り3週間となりました。初めて1年近く日本を離れて生活してみて思ったことや気づいたことを率直に書いていきたいなと思います。1番思うことは、ハンガリー(ヨーロッパ)は日本よりも精神的に生きやすいことです。日本特有の同調圧力や周りの目を気にして個性を出すことがなかなかできないなどと感じたことが、ここでは一切ありません。また、日本の高校生はほとんどの人が卒業後は大学進学をすることが多く、皆が同じルートをたどっている(そうせざるを得ない??)ように感じます。ヨーロッパの高校生は卒業後に1年ほどのギャップイヤーを取り、自分が今後何をするのかゆっくり考える期間があります。ギャップイヤー期間ですることも人それぞれでとても多様です。大学への入学も日本ほど難しくなく、高校の成績と面接で入学できるため精神的にやられることなく大学に入学できます。その分大学での勉強はきつく、単位取得に苦労するそうです。日本では受験や就活など競争をすることが多いなと感じます。受験で厳しい競争に勝ち抜き、大学に入り、就活で優良企業に入るためにまた競争し、勝ち抜き良い給料と待遇が得られる。それはそれで幸せな人生を歩むことができるとは思います。しかしこれは社会からそうしたほうがよいと洗脳されているのではないか、、とも思います。良い大学に入ったり良い企業に入ることよりも、私自身やその人自身が幸せに生きているならばそれでいいと思います。私が日本で感じていた”生きづらさ”の正体はこれだったのかもしれません。

ドナウ川の橋

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