Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ノード大学
2024年5月号 国際学部 N.F

1カルチャーショックについて

カルチャーショックというのかはわかりませんが、私が驚いたり、日本と比べて違うな、良いなと思うことをいくつか紹介したいなと思います。

ノルウェー人は、ハイキングがとても大好きです。若者から高齢者までハイキングに出かけたりクロスカントリーをしている姿を見かけます。私もノルウェーに行ってまず最初に購入したものはハイキングをするための靴です。ここ本当に登るの??!と驚くような急斜面や崖もノルウェー人は当たり前かのように登ってしまいます。私はその頼もしい背中を見ながら登っていました。登っている時はとても大変で、軍隊の訓練をしているのではないかという錯覚をしてしまうほどなのですが、頂上から見る景色は絶景でまた登りたいと思ってしまいます。インドアな私をアウトドアに変えてしまうほどノルウェーの自然は美しいです。夏は、白夜で一日中明るいので、時間を気にせず登ることができたり、雪が溶けて歩きやすくなっていたり、沈まない太陽の観察ができたりするので、ハイキングにもってこいです!キャンピングカーを持っている家庭の割合もかなり高いのではないかなと思います。とても自然豊かで海も森も湖も近くにあるので、その自然を満喫しているように思います。

家族の時間やおうち時間を大切にする人がとても多いことは、とても素敵なところかなと思います。冬の間は、寒さが厳しくなかなか外に出られないため、おうちの中で編み物をしたり、絵を描いたり、ろうそくやライトで部屋を灯したりとおうちの中での生活を充実させているように思います。バスや飛行機の中などあらゆる場所で編み物をしている方を見かける気がします。また、お店に売っているろうそくの種類がとても多いです。色や形、匂いなどバラバラで選ぶときはワクワクしてしまいます。

時間と心に余裕があるなとも感じます。ノルウェーにいて、街中を走っている人を見たことがあまりありません。車も必ず歩行者に道を譲ってくれます。道ですれ違う時など微笑みかけてくれる方ばかりであたたかい気持ちになります。

そして何よりも、英語を話すことができる人が多いところに驚き、助けられました。ノルウェーの公用語は、ノルウェー語です。しかし、お店やバスなどで私がノルウェー語は話せないと伝えると、すぐ英語に切り替えてくれます。ネイティブレベルだと思います。どうしてそんなに英語が話せるの?と聞いてみたら、ノルウェーはアニメや映画、本の産業が弱く、英語で書かれた他国ものを読んだりみたりするという選択肢しかなかったから自然とできるようになったと私の友人は言っていました。学校での英語教育のあり方の違いで、英語を話せるかどうかが決まると思っていたので、そのような要因もあることを知り、驚きました。

 

2ノルウェーの憲法記念日

5月17日は、ノルウェーのnational dayでした。1814年の同日にノルウェーが独立を宣言したことに由来するらしいです。この日は、町中がノルウェー国旗で溢れていました。各家やベビーカー、車、バスあらゆるところに国旗をつけられていました。個人的には、日本の建国記念日は、あまり国民が祝っている印象がなく、あれ日本の建国記念日はいつだったっけ?と思ってしまうほどだと思います。日本国旗を飾る家庭も少なくなってきているのではないかと思います。ノルウェーのnational dayを通して、毎年この国が存在していること、この国に生まれたことを国民みんなで祝うという建国記念日を大切にしていきたいなと思うようになりました。

伝統衣装(Bunad)をきた人たちがいっぱいいました。各地方によってデザインや色が異なるのですが、私が住んでいる北部では、緑と青を着た人が多かったです。海の近くの人は青を、山の近くに住む人は緑を着ると友達が言っていました。南の方は、オレンジ色のものを身に纏っていてどれも素敵でした。とても細かい刺繍や装飾品が多くついているため、Bunadはとても高価です。national dayが近づくと、スーパーに簡易的なBunadが売っていましたが、それでも高価だなと私は感じました。

午前中は、友達の寮で集まり少し軽食を食べた後に、大学にいきました。大学では、料理が無料で振る舞われていて、ご飯を食べつつ、他の地域のパレードの様子を大きな画面で見ていました。街の中心地でパレードが行われていました。パレードは、地域の音楽隊や警察、スポーツクラブ、学校、各国のコミュニティなどあらゆる人たちが参加していました。パレード前に大きな日本国旗を掲げている人たちを見かけて声をかけてみました。レゴロボットの世界大会が私たちの住んでいる街で行われたそうで、日本代表の中高生が数名きていました。この街で日本人に会うのは初めてだったため、とても嬉しかったですし、その方達がパレードに一緒に参加しませんかと声をかけてくださったので、私は見るだけの予定だったのですが、参加もすることができました。パレードに参加しているときは、みんながこんにちはと声をかけてくれたので、驚きました。たくさんの笑顔をもらったためとても幸せな気分になりました。

 

伝統衣装(Bunad)を着ている女の子たち

 

national dayのパレード参加

 

ハイキングで見た絶景